AnnaBabyTokyo

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コロナ禍におけるメタルヘルスの悪化サイクルを調査! アメリカ・研究

コロナによる世界的なパンデミックは、人々のメンタルヘルスの問題を悪化させ、身体活動の維持を、より困難にし、周期的な公衆衛生問題を作り出したようですね。
コロナによって、どのような悪化サイクルが起きているのか?
アメリカの最新・調査結果を見てみましょう。

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コロナ禍でメンタルヘルスの問題は悪化!

アメリカのノースカロライナ州立大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
今回の研究では、低所得者層において、メンタルヘルスの問題と、身体活動レベルの維持の両方が、さらに困難になっている事実が明らかになっています。

身体活動は大切だが、コロナ禍で運動不足が懸念?

身体活動は、人々のメンタルヘルスを維持するためにも、とても重要な行為です。
しかし、パンデミックで多くの人々に課された、容赦ないサイクルも明らかになりました。
コロナ禍で、人々は、精神的苦痛を増大させました。
そのため、身体活動レベルの維持が、より困難になったのです。
これが翻って、さらに、メンタルヘルスを悪化させました。
人々の身体を動かす機会が減り続け、長引くパンデミックでさらに状況は悪化。
人々は、安全に運動できる場所を見つけるのが、難しくなったのです。

研究班が見つけた2つの疑問点とは?

こうした状況を踏まえ、研究班は、2つの重要な疑問点に焦点を当てました。

・パンデミックは身体活動とメンタルヘルスにどうのように影響したか?
・もし身体活動とメンタルヘルスに相互に関連があるのなら、それは何か?

疑問点を解決するために約4000人を調査!

前述の2つの疑問点を解決するために、研究班は、ルイジアナ州、モンタナ州、ノースカロライナ州、オレゴン州、ウェストバージニア州から、約4,000名の成人を対象に、オンライン調査を実施しました。
調査期間は、2020年4月~9月までの半年間でした。

身体活動が活発な人ほどメンタルヘルスが良好!

オンライン調査の回答を解析した結果、身体活動が活発な人ほど、メンタルヘルスの状態が良好である事実を発見しました。
人種・民族・経済状態といった因子を取り除いて、データを解析しても、同様の結果となったそうです。

世帯収入が高い人ほど、身体活動レベルが高い?

また、人々の経済状態と、身体活動レベルの関連も、分析しました。
すると、個人の世帯収入が高い人ほど、パンデミック前の身体活動レベルを、そのまま維持している可能性が高いことも判明しました。

年収5万ドル以下の家庭は身体活動レベルが低い?

世帯年収と身体活動量も比例している事実が判明!
具体的には、年収5万ドル以下の家庭は、年収5万ドル以上の家庭と比較して、身体活動レベルが、1.46倍、低くなることもわかりました。

都市部の人は、全体に身体活動レベルが低い

さらに調査を進めると、都市部の参加者は、農村部の参加者と比較して、パンデミック前の身体活動レベルの維持が、難しいようです。
パンデミック前では、農村部の人たちのメンタルヘルス低下が懸念されていました。
しかし、パンデミックで外出禁止令が発令されると、農村部の人たちのほうが、行動範囲が広いため、都市部の人たちよりも、メンタルヘルスの低下が少なくなったようです。
※参考:『予防医学レポート』

さいごに

経済格差が、身体活動レベルと比例する事実は、これまでにも多くの報告が上がっていますね。
外出が規制される中、スポーツジムも閉鎖されている時期もありました。
経済的余裕のある人たちは、エアロバイクを購入したり、有料のオンラインプログラムで、運動を取り入れるなどの工夫をしていたようです。
お金をかけなくても、マシーンがなくても、体操やストレッチなど、自宅でできるエクササイズは、いくらでもあります。
「外にでられない!」と鬱々とした気分に陥るのではなく、思考を切り替えて、家でできる身体活動を探してみたいですね。