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階段を上る習慣は「幸福度」をアップさせる? ドイツ・研究

本格的な運動を取り入れなくても、駅などの階段を上るようにすれば、ちょっとした身体活動が生まれ、精神的な健康を向上させるようです!
特に精神的不安定になりやすい人に有効なのだとか!?
ドイツの最新研究を見てみましょう。

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階段を上る習慣で幸福度UP!

ドイツのカールスルーエ工科大学と中ドイツ央精神保健研究所の共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
階段を上るという身体活動で、脳の幸福感を感じる領域が活性化させるのだそう!

日常の些細な身体活動でも精神的健康を高める!

今まで、階段を上る、歩く、電車を利用する、といった日常活動が、ヒトのメンタルヘルスにどう影響するかは、研究されていませんでした。
そして、その時の脳構造もどうなっているかも……明らかになっていませんでした。

日常活動に注目!

そこで、研究チームは、現在、多くの人たちの日々の運動の最大シェアを占める「日常活動」に着目!

毎日階段を上ることは、注意力と気力に満ちていることを感じるのに、役立つでしょう。
こうした行動は、幸福感を高めるのです。

と研究者たちは述べています。

コロナ禍でも実行しやすい日常活動

コロナ禍で外出規制が行われている国も多いですが、日常活動はストップできません。
電車を乗る機会が減ったとしても、家やショッピング施設の階段を使う機会は多いことでしょう。
コロナ禍で気分が沈みがちな人ほど、階段を上る機会を多くすると、気分良く過ごせるそうです。

スマホを使った統計データより証明!

この研究では、日常生活をヒントに、運動センサーを使用した歩行者評価や、位置情報データを利用して、幸福感に関する調査をスマホで行いました。

調査に参加した67名を対象に、7日間にわたって、注意力に対する日常活動の影響が確認されました。
調査方法は、歩行評価です。
活動の直後、参加者は注意力が向上し、さらに多くの気力が急激に高まることが判明!
注意力とエネルギーは、対象者の幸福感とメンタルヘルスの重要な要素であることが証明されたのです。

さらに83名のMRI調査でも判明!

こうした分析を、別の対象者83名に対しても行いました。
MRI(磁気共鳴断層撮影法)による調査です。
MRIでは、大脳皮質の一部である帯状回が、日常活動と幸福感との相互作用にとって、重要であることがわかったのです。

ヒトが感情や精神の不調を感じるのは、脳の「帯状回」と考えられています。
研究者たちは、この脳の領域が、身体活動と主観的エネルギーとの関係を仲介する、決定的な神経相関だと特定しました。

精神障害リスクの高い人ほど運動不足?

また、この脳の領域の灰白質の量が少なかったり、精神障害のリスクが高い人は、運動不足の時に、気力が足りない、と感じるそうです。

こうした理由により、日常生活の身体活動が、特に精神障害になりやすい人の幸福感に有益であることが、示唆された。

と結論付けられています。

今後、コロナ禍での精神疾患者を増やさないために、こうした統計データをスマホアプリにして、提供する取り組みが行われるでしょう。

とのことです!
※参考:『サイエンスアドバンス』

さいごに

運動は大事! といっても、なかなか本格的な運動を取り入れるのは、困難な場合もあります。
しかし、日常生活で、大いに身体を動かす機会を作れば、苦にはなりません。
それが、幸福度につながるなら、なおいいですね。