社員食堂や学食の定食は、量が多いですよね。
これが、肥満人口を増やしているようです!?
イギリスでは、社員食堂や学食のカフェテラスで、ポーションサイズを縮小するよう、注意喚起が始まっています。
イギリスの名門、ケンブリッジ大学の研究報告を見てみましょう。
社員食堂や学食メニュー変更で人々の健康度に貢献?
ケンブリッジ大学の研究によると、社員食堂や学食のメニューを変更し、全体にポーションサイズを縮小すると、社員や学生の購入カロリーが減少する事実がわかってきました。
その取り組みと同時に、高カロリーの食品や飲料を、低カロリーのオプションに代えることも重要だそうです。
半年間、19の社員食堂を調査!
研究チームは、19の社員食堂で、約半年にわたって、調査を開始!
協力してもらった社員食堂では、食事のポーションサイズを縮小し、高カロリーの飲食物の入手可能性を難しくし、その後の社員の購入カロリーへの影響を調べました。
実施後の平均カロリー摂取量が有意に低下!
その結果、高カロリー飲食物を低カロリー飲食物に変更したことで、平均購入カロリーが4.8%減少しました。
また、ポーションサイズを約14%縮小することにより、平均購入カロリーは11.5%の減少が見られました。
これは、典型的な労働者にとって、1日約50kcal減少することになります。
社食・学食・給食などで量やカロリーを調整
この結果を踏まえ、研究者たちは、
多くの人々が、成人なら社食、学生なら学校給食や大学のカフェテリアを利用しています。
社食・学食・給食などで、前述のような取り組みを実施すると、カロリーの過剰消費を減らし、国民全体の肥満人工を減らすための、広範囲の取り組みとなります。
公衆衛生上、肥満を減らす取り組みが必須です。
この取り組みは、非常に役立つ可能性があります。
と述べています。
食堂の収益は減少する?
調査期間中に協力してもらった食堂は、この間、収益が2.6~5.7%ほど減少しました。
ですが、これはメニューによるもので、販売する製品を変更するか、より健康的な食品オプションを魅力的に追加する戦略を取り入れれば、収益の僅かな減少は、充分に補えるようです。
サラダメニューや、糖質オフ食品を追加すれば、これまでの不健康食の売り上げが減少しても、元は取れるようですね。
※参考:『プロス医学』
さいごに
日本でも、「学校給食がひどい!」と、問題になっていますね。
また、社食や学食も、安くてボリューム満点をウリにしている業者が多いですが、利用する人が多い分、人々の健康を考えたメニュー作りが、必要と言えそうですね。