AnnaBabyTokyo

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職場で不健康食の人の正体は?

職場のランチや、学校行事の集まりで、いつも不健康そうなメニューを選んでいる人を見かけませんか?
そういう人は、プライベートでも健康食を食べている可能性は低く、健康診断の数値も悪いそうです。
アメリカの最新予防医学の研究を見てみましょう。

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職場で不健康食の人はやっぱり不健康?

アメリカのマサチューセッツ総合病院などの共同研究で、大病院や大学機関、大手企業など、大人数の人が利用する食堂で食事調査が行われ、約600名のデータが解析されました。
解析されたデータは、職場の食堂で、健康的な食品購入の有無、それと日々の食事内容や健康との関連が調査されました。

特に病院での食堂では、飽和脂肪酸、エネルギー量(食事のカロリー)、全粒粉穀類、タンパク質、低脂肪の乳製品などを基準とし、3つのラベルで食品に危険信号を設置。

  • 緑ラベル:最も健康食:スコア数1点
  • 黄ラベル:緑と赤ラベルの中間:スコア数0.5点
  • 赤ラベル:最も危険(不健康):スコア数0点

その後、3ヶ月間、選んだ食品の信号スコアが計算されました。
また、健康な食事指数のスコアは2日間の「24時間思い出し法」が適用されたそうです。

その結果、職場の食堂でのメニュースコアが低い人ほど、不健康であったようです。

不健康食はどれぐらい健康が悪化する?

調査の詳細を見てみましょう。
この調査の後、参加者たちは健康診断を行い、BMI、血圧、ヘモグロビンA1cなどの数値、そして高血圧、糖尿病リスクなどが検討されました。
そして職場外での食事も自己申告されました。

その結果、前述の健康的な食品を食堂で選び、スコアが高かった人ほど、健康診断の各数値が正常範囲内ということがわかりました。

そして肥満や高血圧、糖尿病または糖尿病予備軍の人たちは、当然ながら、食堂でのメニュー選びのスコアも低かったそうです。

こういった生活習慣病にかかっている(予備軍)人たちは、職場の食堂だけではなく、自己申告の結果から、プライベートでも不健康な食生活を送っている場合が多かったそうです。

研究者たちは、せめて職場での食堂では、健康的なメニューしか選択できないようにするなどの工夫が大切だと述べています。
※参考:『米国予防医学雑誌』2019年5月

さいごに

大病院や学食、大手企業の社員食堂など、大きな食堂では、健康的なメニューも豊富ですが、やはりB級グルメ的なメニューや、菓子パン、スイーツなども購入できるので、管理は難しいですよね。
生活者一人一人の意識を高く持つことが大切だと言えますが、不健康食は魅力的な食べ物も多いので、そういう場合は、サラダや野菜の小鉢を1品増やすなどの工夫を取り入れてみましょう。