AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

学校での健康的な食事と運動環境は小児肥満を救う?アメリカ・研究

お子さんの食生活や運動習慣は、学校での影響が大きいですよね。
学校側が子どもたちに、健康的な食事を提供し、多くの運動の機会を与えると、特に小中学生にとって、健康的な体形を維持できることがわかってきました。
アメリカの研究結果を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20200803082148j:plain

アメリカでは5人に1人が小児肥満!

アメリカでは小児または学童期の子どもの5人に1人が肥満であり、「小児肥満」の問題が深刻化しています。
そこで、アメリカのラトガース大学の研究では、小児期の肥満指標である「BMI」のZスコアと、学校での食事選択や身体活動環境の影響を調査しました。

子どもたちは1日のうち、最大2回の食事を学校で摂り、日常の身体活動の40%が学校での生活です。(体育などスポーツの授業を含む)
そのため、学校生活は子どもの肥満につながる行動において、重要な役割を果たしているのです。

近年のアメリカ「全国学校給食プログラム」の政策では、より健康的な学校環境の推進に焦点を当てていますが、子どもたちの体重への影響は、さほど改善されていません。

公立学校90校を対象に約2万人を調査

そこで、研究班は、「ニューアーク」「トレントン」「カムデン」「ニューブランズウィック」の公立学校90校を対象に、約2万人の生徒を調査!
1年間の食生活と身体活動が分析されました。
食生活では、学校給食をはじめ、自動販売機、学校で購入できる食品の質を、
そして身体活動については、室内や屋外の運動施設と活動機会の数が調査されました。

その結果、より健康的な食品を提供し、より多くの運動施設が備わった学校程、生徒達のBMI Zスコアが低めであることがわかってきました。

全体としては、自動販売機により、健康的ではない食品(お菓子や加糖飲料)の購入が多い子どもほど、BMIが高く、屋外運動施設が多い学校の生徒ほど体重が減少傾向であることもわかりました。

学校給食のメニューを健康的にすることが一番重要!

この研究は、アメリカにおける学校給食や健康的な栄養基準を施行する際に、重要なエビデンスとなる、と研究者たちは述べています。

今のところ、アメリカでは80%の公立学校が給食を提供しています。
特に低所得者層の子どもたちは、家庭での食生活に期待できないので、学校給食で成長に必要な栄養を補給することが重要になってきます。

こうした取り組みが、小児肥満問題を救うことにもつながるそうです。

※参考:『予防医学レポート』

さいごに

学校給食での栄養バランスがばっちりだと、安心ですよね。
家出の食事バランスも、お菓子やジュースを取り過ぎないよう、見守ってあげましょう。