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外出規制中の運動不足は死亡率の上昇につながる? ブラジル・研究

コロナの収束が見えないまま、世界各地で外出規制が長引いていますね。
このパンデミックによって、昨年(2020年)の外出制限が始まった最初の数ヶ月で、世界中の人々の身体活動量が33.5%低下し、座位時間が28.6%増えていることがわかってきました。
ブラジルの最新研究の詳細を見てみましょう。

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運動不足は死亡率上昇に?

ブラジルのサンパウロ研究財団の研究報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
本研究は、世界の35の大陸から、各研究機関グループによって実施された国際オンライン調査のデータが解析されました。

1,000人の回答から判明した事実

本研究の調査では、最初の回答者約1,000名のデータを解析。
冒頭で述べたように、外出制限の最初の数ヶ月で、身体活動量が33.5%低下し、座位時間が28.6%上昇していました。
より長く座ったり、臥せったりしている生活が増え、不健康な食生活も高まっているようです。

身体活動の低下はパンデミック前からの兆し?

先行研究では、2019年の時点で、すでに身体活動の低下による、生活習慣病の増加が確認されていました。
それによると、2019年で、約3,300万件のⅡ型糖尿病患者が確認されています。
また、2018年には、530万件の死亡の原因にもなっていました。

運動不足による死亡率は中高年から高まる?

こうしたパンデミック前のデータをもとに、研究チームは、運動不足の状況を、年代別に解析。
40代以上の場合は、57.3%もの人たちが運動不足であることが判明しました。
これは、糖尿病リスクの高い57.7%の人たちが該当するとのこと。
したがって、運動不足は、今後1,100万人/年の糖尿病患者の発症と、170万件/年の全死因による死亡の原因になる、と推測できるようです。

運動不足と座位時間は深刻な健康被害に!

この結果をふまえ、研究者たちは、

運動不足と座りすぎは、最も私たちが注意すべき行動である。
運動不足とは、WHOが推奨する週あたり150分の中程度の有酸素運動、または75分の高強度の有酸素運動を達成していない人のことを言います。
座りがちな行動とは、座ったり、横になっている時間のことです。
多くの場合、長時間のTV視聴やコンピュータ作業に費やしている時間です。
これらは、非常に健康に悪影響を及ぼします。
1日中、パソコンで仕事をする人は、30分おきに立ち上がるよう、努めましょう。
その際、できれば軽いストレッチなどの運動を取り入れてください。

と述べています。
※参考:『内分泌学の最前線』

さいごに

オフィスに勤務している場合は、通勤時間に身体を動かせますが、在宅ワークだと、全くの引き籠りになってしまいますよね。
おうちでできるエクササイズや、体操、ストレッチもあるので、適宜取り入れてみましょう!