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糖質制限食は「心不全」予防には役立つ? アメリカ・研究

糖質オフダイエットは、本来「糖尿病」患者の治療食でしたが、今や実行しやすいダイエットとして定着しましたね。
賛否両論、糖質オフが良いのか否かの論文も多く出回るようになりました。
そんな中、こと「心不全」の予防には効果が期待できるというエビデンスが発表されました。
アメリカの最新情報を見てみましょう。

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糖質オフは心不全予防によい?

アメリカのセントルイス大学の動物実験により、冒頭のようなことがわかってきました。
糖質オフ食は、別名「ケトジェニック食」とも呼ばれています。
食事から糖質を制限することで、体内では、グルコースの代わりにケトン体を利用するため、そう呼ばれています。
研究では、マウスを用いた実験で、高脂肪またはケトジェニック食のエサを与えたマウスに、心不全を回避できた形跡が認められたとのこと。

心臓病対策に希望が?

心不全をはじめとする心臓病は、世界中で人口が増え、栄養治療も検討されています。
そんな中、この研究発表は、希望の光となったようです。
心筋は、心臓の収縮を促すために、大量のエネルギーを必要とします。
この機能が弱ると、心不全をはじめとした、各種心臓病の罹患リスクが高くなります。

高脂肪、低炭水化物で心筋に活力が?

そこで検討されたのが、高脂肪、低炭水化物の「ケトジェニック食」です。
糖質を摂ると、エネルギー活用にはなりますが、血糖値上昇など、他の懸念事項も出てきます。
しかし、脂肪からのエネルギー活用を行うと、心臓のリモデリングに有意な改善がもたらされたのです。
また、絶食も効果があったということです。
絶食すると、糖質からエネルギーが得られないため、身体に蓄積された脂肪組織からエネルギーを使います。
これも体内が「ケトジェニック」状態となるため、心筋が正常に動く様子が観察されたとのこと。

脂肪を摂った上で炭水化物を摂るといい?

他に、高脂肪食を摂った上で、少量の炭水化物を含む食事なら、マウスの心不全は改善されたそうです。
ポイントは、炭水化物メインの食事にしないこと。
体内が脂肪燃焼状態にあると、心機能におけるミトコンドリアのピルビン酸利用の役割が大きくなり、心機能障害の予防につながるそうです。
※参考:『ネイチャー代謝』

さいごに

糖質オフ食は、目的をもって、期間を決めて活用すると、不調の改善につながるようですね。