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健康長寿を目指すなら小食!寿命は食事療法で延びる?独・研究

人生100年時代に突入しましたが、「寝たきり」の人も多く、真の健康長寿をまっとうしている人は少ないと考えられていますね。
世界的に長寿時代に突入している今、健康的に年を重ねる研究が各国で行われています。
ドイツの最新「代謝」研究では、若いころから食生活で「小食」を心掛けることが健康長寿のキーとなることがわかってきました。
詳細をみてみましょう。

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高齢期になってから食事療法をしても遅い?

ドイツのマックスプランク研究所の報告によると、高齢期になってから食事制限などの療法を行ってももう遅く、若い時期から「小食」を心掛けないと延命にはつながらないことがわかってきました。

実験では、2歳の雌マウス(人間では後期高齢期75~80歳)800匹を使って、食事の経過を観察しました。

マウスは、以下の2つのグループに分けられています。

  • 【A】好きな餌を食べさせる自由摂取から制限食へ変更
  • 【B】制限食から自由摂取へ変更(Aの逆)

その結果【B】グループは、次々と寿命を縮めていったそうです。
【A】グループの結果は、どうだったのでしょうか?

食事療法で小食にするとアンチエイジングに?

日本でも昔から「腹八分目に医者いらず」という諺がありますが、この実験でもそれを証明するかのような結果が出ています!

【A】グループはすでに高齢であったため、大きく寿命を延ばすまでにはいたりませんでした。
しかし、肝臓や白色脂肪細胞のRNA配列の転写が、大きく代謝反応を起こしていました。
また「自由摂取」時の【A】マウスは、加齢により脂肪前駆細胞が炎症促進の兆しを見せていましたが、長期にわたる食事制限によって予防されていたのです。

こうした身体の変化は、食事療法で体内の老化が防げる!すなわちアンチエイジングにつながることがわかったのです。

小食は長く続けることで効果を発揮?

食事療法はできる限り「小食」を長く続けることで、結果が出るようです。
研究者たちは、このマウス実験での結果は「栄養記憶」が備わるまで食事制限することで、寿命が延び、白色脂肪細胞代謝のリモデリングが行われるようになる、と述べています。※参考:『ネイチャー代謝』

まだマウスでの動物実験の段階ではありますが、マウスは人間と生体構造が似ているため、多くの医療現場や栄養調査で用いられています。
人も同じことが想定されるとして、発表されました。

さいごに

人間もマウスと同じく「哺乳類」に分類される動物です。
哺乳類は成長期まではある程度のカロリーが必要ですが、成長がストップした成人期に入ると、食事は制限しなければ太る一方です。 
もちろん極端な「小食」は問題です。
お子さんも高校生になると伸長は止まるので、パパママと同じく、いつもの食事の量を少しずつ減らし、腹八分目を心掛けるよう教えてあげましょう。

高齢者になってからでも、食事制限によるアンチエイジングが可能なので、少しでも若いうちから腹八分目の食事を心掛け、自分や家族の健康を守りたいですね。