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若年層の老化にご注意!暴飲暴食と肥満が「加齢」を促進!米・研究

肥満や加齢は、代謝性疾患の原因と言われています。
特に暴飲暴食よる肥満状態が長く続くと、若年層でも身体の老化が進みます。
また、寿命を決めるテロメア細胞が短くなり、早死リスクも高まります!
おうち時間が長引く中、ストレスによる暴飲暴食も増えていますね。
改めて、暴飲暴食が招く恐怖を見直してみましょう!

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肥満・加齢・テロメア長は暴飲暴食で左右される?

アメリカのテキサス大学やヒューストン健康科学センターなどの共同研究によると、「肥満」「加齢」「テロメアの長さ」は、代謝性疾患と関連することがわかってきました。
それらに悪影響を与えているのは、ズバリ!「暴飲暴食」!

寿命の長さを決めるテロメアとは?

テロメアとは、体内の細胞内に存在する染色体の末端を指します。
保護キャップとして機能し、細胞分裂中の複製エラーを防ぐ働きもあります。
しかし、染色体が複製するたびに、テロメアは短くなるという欠点があります。
テロメアが短くなりすぎると、細胞は染色体を安全に複製することができなくなり停止します。
テロメアの短縮は、加齢すなわち老化や、変性疾患、そして命の長さにも関わってきます。

暴飲暴食による肥満が細胞を老化させる!

以前から、暴飲暴食による肥満が、細胞の老化と関連していると考えられてきました、
しかし、どのように関連しているかの詳細は、不明な部分が多かったのです。
そこで、研究班は、暴飲暴食が過剰な肝細胞の増殖とテロメアの短縮を引き起こしている、という仮説を立てました。
そして、暴飲暴食は、脂肪細胞の早期老化と、組織機能不全につながることも予測していました。

暴飲暴食とテロメア、Ⅱ型糖尿病の関連が発見!

本来、私たちの体内では、テロメラーゼという酵素によって、テロメアが短くなるのを防御しています。
研究班は、テロメラーゼが不活性化されたマウスを、遺伝子操作で作り出し、実験に臨みました。
予想通り、マウスは脂肪組織で複製老化を起こしました。
また、高カロリー食のエサを与え続けて「暴飲暴食」と同じ状況を作ったところ、間もなくⅡ型糖尿病を発症しました。

人間でも同じことが起こる?

また、人間でも同じ現象か起きるかどうかを確認するため、研究チームは、肥満外科手術を受けた患者の生検サンプルを分析しました。
そうすると、外科手術による減量効果に抵抗性を示したとのこと。
また、代謝障害がみられた患者では、より短いテロメアが観察されとのこと。

この結果、研究者たちは、

実年齢に関わらず、身体の加齢(老化)が進み、肥満を誘発する暴飲暴食が元凶のもとだということも洞察できた。

と述べています。
※参考:『ネイチャー代謝』

さいごに

何らかのストレスや年末年始といったイベントで、一時的に暴飲暴食を余儀なくされることはあるでしょう。
しかし、これがクセとなり、毎日続くと、肥満は目に見えていますね。
肥満は、私たちの長寿を司る「テロメアの長さ」も短くしてしまうので、日頃から食べ過ぎないように注意したいですね。