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思春期の肥満対策~原因は母親の肥満指数や子どもの健康教育?北欧・研究

思春期の肥満は単なる体系の問題ではなく、お子さんの健康問題にも関わってくるとして、各国でグローバルな問題として、日々研究が重ねられています。
思春期の肥満は、子供のころの肥満指数や母親の肥満指数、そして健康教育レベルが原因になっているようです。
フィンランドの最新肥満学研究の報告を見てみましょう。

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思春期の肥満の原因とは?

フィンランドのトゥルク大学などの研究によると、思春期の肥満の原因は「子供の肥満指数」「母親の肥満指数」「母親の教育レベル」 の3つが関係していことがわかってきました。
この3つから、思春期までに肥満児になるかどうかの「発症予測」ができるそうです。

思春期の肥満予測はどのように測る?

この研究では、「母乳育児の期間」「課外活動の時間」など、25種類の課題の組み合わせが検討されました。
そして、これらの課題が過体重・肥満問題、またこれらをどのようにかいしょうするかの予測も検討されました。

対象者は、オーストラリアの子供たちです。

  • 出生時から研究に参加:約3,500人(2~3歳児も含む)
  • 幼稚園から研究に参加:薬3,300人(4~5歳)

この期間中に、子供の身長と体重、肥満関連の課題を指標にし、2年ごとに測定されました。

過体重と肥満は、10~11歳、14~15歳の時点を観察し、『国際肥満タスクフォース』の定義に従って計測されました。

思春期の肥満予測、結果は?

その結果、子供が6~7歳の時の肥満指数(BMI)が1単位高くなるたびに、14~15歳時に過体重・肥満等の体重問題を発症するリスクが3倍になることがわかったのです!
体格問題を解消できる可能性も、約半分ということです。

同様に、子供が6~7歳の時、その子の母親のBMIが1単位増加するたびに、14~15歳時の過体重・肥満等の体重問題が発症するリスクが5%ほど、増加することもわかりました。
体格問題を解消できる可能性は、約10%減少するとのことです。

また、母親の学歴が大学卒業以上であると、子供の過体重や肥満の可能性が低いことがわかりました。また肥満問題を解消する可能性も、高いようです。

子供ころの食生活や栄養教育が大事?

研究者たちは、

6~7歳で冒頭の3つのリスクのいずれにも該当しない子供では13%だったのに対して、14~15歳での過体重・肥満の有病率は、3つのリスクを全てもっている子供が71%にのぼったということです。肥満の治療にあたる医師たちは、この3つの原因を特定することで、子供たちの肥満解消の原因を追究し、対策をたてやすくなる。

と述べています。
※参考: 『国際肥満学雑誌』

さいごに

以前から、子育てするパパママの知識の有無で、お子さんの健康に影響することがわかっていました。
特に、お子さんと一緒にいる時間が長い母親からの教育や影響は絶大です。
ママが過体重・肥満だと、お子さんも同じものを食べて生活する可能性が高いので、同じように過体重・肥満になりやすいようです。