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妊婦さんの心血管の健康は子どもの心血管にも関与?アメリカ・研究

妊娠中の女性の心血管の健康状態は、お子さんの思春期の心血管系の健康にまで、大きく影響することがわかってきました。
思春期とは、10~14歳ぐらいまでの成長期の時期です。
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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妊婦の心血管系の健康状態は子どもの思春期にまで影響?

アメリカのノースウェスタン大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、6の異なる地域から2,300組以上の母子ペアを対象に、調査を開始。
2000年~2006年に出産した女性と、その子どもの2013年~2016年(10~14歳)の期間の健康調査を行いました。

妊婦の健康状態は胎児に影響していた?

調査の結果、妊娠中の時期に、心血管系の健康状態が最も悪かった女性から生まれた子どもは、理想的な心血管系を持っている女性から生まれた子どもよりも、新春期の心血管系の健康状態が、著しく悪いことがわかったのです。

心血管系の健康状態とは?

ここでいう「心血管系の健康状態」とは、BMI値、血圧、総コレステロール値、血糖、喫煙習慣の有無を言います。
また、最も心血管系の健康状態が悪かった母親は、調査全体の約6%を占めていたそうです。

思春期の心血管系の健康状態は母親から受け継ぐ?

妊娠中の心血管系の健康状態が中程度の悪さでも、その母親から生まれた子どもは、思春期初期に心血管系の健康状態が最も悪い部類に入るリスクも、2倍ほど増えることもわかりました。

生後10年以上たっても、胎児の時の影響は、その後の成長に大きく影響することがわかりましたね。

子孫の健康は、肥満ではなく生活習慣が影響する?

これまでの研究で、肥満女性から生まれた子どもに、様々な疾患リスクがあったことから、「肥満」が一つの指標となっていました。
しかし、研究者たちは、

この研究で、様々な複数の要因が組み合わされて、母親の心血管の健康と、子孫の心血管の健康に関連があることがわかりました。そして「肥満」だけが子孫の不健康の原因ではない、という事実もわかったのです。
こうした事実にプラスして、「すべての測定基準が、生後のお子さんの健康に関連している」とも言えます。

と述べています。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』

さいごに

心臓の健康は、単なる肥満と違い、喫煙や生活習慣など、様々な原因が考えられるので、管理が難しいですが、妊活中や妊娠中のママは、毎日食べるものをはじめ、環境にも注意を払いたいですね。