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家族団らんの食事は肥満を減らし思春期の健康を守る? スペイン・研究

スペイン料理やイタリア料理、トルコ料理などの「地中海型食生活」は、様々な研究で、健康を守る食事として認められていますね。
野菜や魚介類そしてオリーブオイルをよく使用するので、栄養バランスが良いことでも知られています。
スペインの最新研究によると、地中海型食生活は、肥満予防や思春期の健康にも良い影響を及ぼすことがわかってきました!
詳細を見てみましょう。

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地中海型食生活のメリットは料理内容だけではない!?

スペインのカタルーニャ・オベルタ大学などの共同研究によると、地中海型食生活は、料理に使われる食材の良さのほかに、大皿料理を家族で囲み、一家団らんのキッカケになることも、メリットとして取り上げています。
確かに、イタリアやスペインの人たちは、陽気なお国柄であることも知られていますね。
食生活のライフスタイルが国民性にも良い影響を与えているのかもしれません!

一家団らんの食事が肥満と思春期の健康を守る?

研究チームは、地中海型食生活には、「家族そろって食べる」という伝統的で陽気な習慣があることに注目!
こうした家庭で育った人たちは、思春期の食生活に良い影響を与え、摂食行動障害が少なく、肥満者も少ないことがわかってきたのです。
一家団らんの食事は、テーブルの周りに家族が座る、楽しい会話をする、といった家族の食事ルーチンが思春期の子どもにとって、有益な側面になるようです。
こうした習慣が、子どもたちの心身の健康に寄与するとのこと。
また、会話を楽しみ、ゆっくりと食事を楽しむ陽気な習慣は、「早食い」などの悪い習慣も防げ、食事中の満腹感の認識にも役立つので、結果的に肥満を防ぐことになるそうです。

思春期の子どもがいる家族を調査!

研究では、カタルーニャ地区に住む12~16歳の思春期の子どもがいる12の家族を対象に、インタビュー形式で調査を開始!
地中海型食生活で、まだ研究されていない側面の一つ「食事の社会化」の研究として分析が行われました。
そして「食事の社会化」が健康にどう影響するかも、詳細に調べられました。

家族団らんの食生活と地中海型食生活の食事内容

調査の結果、以下のようなことがわかってきました。

【会話の重要性】

 地中海型食生活を家族団らんで実行している家庭では、夕食のみを一緒に食べるパターンが多いとのこと。
 家族の食事はコミュニケーションと社交の場であり、親がローモデルになり、子どもたちの健康パターンの確立に役立っていることもわかりました。

西洋型食生活の悪影響

西洋型の食生活とは、ファストフードやピザやパスタのみといった簡易型食生活を含みます。
スペインでも、伝統的な地中海型食生活よりも、西洋型の食事で、簡単に済ませる人が増えてきているようです。
ここ数十年間の間に、加工食品が優勢となり、テレビの前で素早く食事を済ませる子どもも増えています。
やはり便利で手軽で安価で済む西洋型食生活の直面を受け、伝統的な地中海型食生活の影響力は、しばしば失ってきているそうです。

さいごに

今回の研究は、思春期の健康的な食事を促進するため、公衆衛生キャンペーンを設計するために調査されたものです。
この結果により、地中海型食生活は食材の豊富さや栄養面だけではなく、家族揃って食卓を囲むことの重要性も国民に強調できるキッカケとなったそうです。
※参考:『国際環境研究公衆衛生雑誌』

スペインでの研究ですが、日本も元々は、家族揃っての食事習慣が大切にされていました。
コロナ禍で、お家時間が増えたので、一家団らんにつながった! という報告もありますね。
お子さんの心身の健康のためにも、これを機に家族との絆も大切にしたいですね。