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妊娠中のママの運動習慣で子供の代謝能力がUP?ハーバード大学・研究

アメリカのハーバード大学の最新・細胞代謝研究によると、妊娠中の身体活動が、子供の代謝メリットに寄与する事実が判明しました。
どういったメカニズムなのでしょうか? 詳細を見てみましょう。

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妊娠中のママの運動習慣と子供の代謝能力の関係とは?

ハーバード大学の研究チームによると、冒頭で述べたメカニズムは、「SOD3」というタンパク質とビタミンD,そして妊娠中の運動習慣、これら3つが揃うと、産まれてきた子供の代謝能力が高まるという事実がわかってきました。

子供のグルコース代謝は、妊娠中のママの運動習慣がカギ?

研究チームは、妊娠中のマウスを使い、運動習慣(ホイールランニング)のある妊娠マウスのグループと、座って過ごしている妊娠マウスのグループと、その後の経過をそれぞれ、観察しました。
その結果、特にグルコース代謝について、「DNAメチル化」「細胞シグナル伝達」「遺伝子発現」といったパラメーターが、運動の有無によって影響が違ってくることを発見しました。

妊娠中のママの運動パターンは子供の肝臓に影響か?

検討の結果、研究チームでは、「SOD3」というタンパク質が、産まれてきた子供の肝臓におけるDNA脱メチル化を制御する特定のシグナル伝達経路を活性化する事実がわかりました。
このタンパク質は、運動誘発性胎盤由来のタンパク質となり、それが産まれてきた子供の糖代謝の多くの側面を改善することも判明したのです!

「SOD3」の発現はビタミンDの存在も重要

また「SOD3」発現には、ビタミンDの存在も重要ということが判明!
母親の食事は、「SOD3」の胎盤レベルに影響を与えます。
したがって、子供の代謝健康を改善するには、充分なビタミンDレベルを持たなければいけないそうです。
すなわち、運動だけを行っても、子供の代謝能力も肝臓レベルも良くなりません。
また、ビタミンDだけでもしかり。
運動とビタミンDの両方が揃って、子供の代謝能力が正常化するのだそうです。

妊娠中のママの「SOD3」レベルは?

この結果をつまえ、研究チームは、実際の妊娠中の女性の「SOD3」レベルも調査しました。
妊娠中に、より多くの運動習慣を持っている女性は、血清と胎盤の「SOD3」レベルが高く、妊娠後期に、最も高い事実が発見されました。
これにより、研究者たちは、

我々の調査結果は、最適なビタミンDレベルと組み合わせた運動習慣が、妊娠後期に、特に有益である可能性をしましました。

と述べています。
※参考:『細胞代謝作用』

さいごに

日本でも、産気づくギリギリまで、働いていたママほど、運動量が多いので、安産だったというお話を聞きますよね。
これは、妊娠中のママが、身体を動かすことで、自身と赤ちゃんの健康に寄与していた証と言えるでしょう。