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運動量の高い女性は男性よりも脂肪を多く燃やす?イギリス・研究

毎日の運動量が充分な「フィットネスレベル」が高い女性は、運動時に、男性よりも多くの脂肪を燃焼していることがわかってきました。
運動量の多い女性の身体は、一体どうなっているのでしょうか?
イギリスの最新研究報告を見てみましょう。

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身体はどのように脂肪を燃焼しているの?

イギリスのバース大学の研究報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
身体がどのように脂肪を燃焼するのかは、代謝健康、インスリン感受性、Ⅱ型糖尿病リスクを減らすうえで、重要な要因です。
一口に運動と言っても、ランニングやサイクリングのような持久競技の場合は、身体が脂肪を燃焼する際、成功するときと失敗するときの違いの差が大きくなる可能性が懸念されています。
そこで、研究チームは、持久競技のアスリートの身体測定より、炭水化物貯蔵量が急速に枯渇する仕組みを発見したのです。

日頃から運動していると燃えやすい身体に?

持久競技のアスリートは、日常のトレーニングやパフォーマンス訓練により、フィットネスレベルが一般の人よりも高い状態です。
こうした人たちの身体は、体内の脂肪の蓄えを利用して、燃料を補給する能力に優れ、良いパフォーマンスを生むことを意味していました。

健康な一般成人70名のサイクリングトレーニングでは?

そこで研究チームは、健康な一般成人(アスリートではない)を対象に、サイクリング・フィットネスの試験に参加してもらい、経過を観察しました。
対象者は19~63歳で、男性40名、女性30名でした。
主要な指標を測定するため、最適な脂肪燃焼に必要な生活習慣と、生物学的要因が検討されました。

その結果、女性の身体は、フィットネスレベルが高くなると、年齢に関係なく、運動時に効率的に脂肪を燃焼することが明らかになったのです。

運動時の筋肉と脂肪組織はどうなっている?

また、運動時の筋肉と脂肪組織から、どのような因子が脂肪燃焼を決定的にしているのかを、分子レベルで解析。
研究者たちは、参加者の脂肪と筋肉の生検を行って、観察しました。
分析の結果、貯蔵された脂肪を、より小さな脂肪酸に分解する筋肉タンパク質があり、それらが、筋肉のミトコンドリアに輸送されていました。
また、輸送に関与するタンパク質が、脂肪を燃焼する大きな能力の一貫となっていることも発見されたのです。

こうした運動時の脂肪燃焼機序は、男性よりも女性の身体で大きな効果を発揮していたとのことです。

運動量をあげることで女性の生活習慣予防に!

この結果をふまえ、研究者たちは、

一般的に女性は、男性よりも運動時により多くの脂肪燃焼を促進することが明らかになりました。
性差の背後にあるメカニズムはまだ解明されていません。
しかし、女性が運動を取り入れることによって、代謝リズムが整い、様々な生活習慣病の予防になることは間違いないだろう。

と述べています。
※参考:『国際スポーツ栄養学と運動代謝雑誌』

さいごに

アスリート並みの運動量を毎日取り入れるのは大変ですが、1日30分程度の運動を毎日行うことで、女性の代謝レベルは上がることでしょう。
毎日の継続で、だんだんと脂肪を燃焼しやすい身体になるようなので、ぜひ取り入れてみましょう。