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体に悪い食品ほど不思議と美味しい!脂肪・塩・糖が関与?米・研究

ファストフードや「スナック菓子」「甘~いスイーツ」など、体に悪い食品ほど不思議なぐらい美味しいですよね。
その秘密は、それらの食品に含まれる栄養成分の組み合わせにあったようです!
不健康だけど美味しさの決め手となっている組み合わせとは、一体何なのでしょうか?
アメリカの最新「肥満学」研究を見てみましょう。

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体に悪いけど美味しい食べ物の組み合わせ方は3つ

アメリカのカンザス大学の研究によると、「体に悪いけど美味しい食品」は大きく3つの組み合わせに分かれることが分かってきました。

それは、「脂肪と塩分」「脂肪と砂糖」「糖質と塩分」の3つです。
栄養成分でいうと、脂質、糖質、ナトリウム(塩)の3つということですね。

この3つの組み合わせ、1つずつ詳細を見てみましょう。

「脂肪と塩分」でできている美味しい食べ物とは?

研究によると、「脂肪と塩分」に分類される食べ物は、

  • 脂肪 >25% kcal
  • ナトリウム >=0.30% 重量

これを満たしている食べ物となります。
ホットドック、ベーコン、ハンバーガー、フライドチキンなどがこれに該当します。
肉類や揚げ油の"脂肪"と、調味で塩を使うことが美味しさの秘訣だったのですが……。
これが健康に良くないのですね。

「脂肪と砂糖」でできている美味しい食べ物とは?

「脂肪と砂糖」に分類される、体に悪いけど美味しい食べ物は、

  • 脂肪 >20% kcal
  • 砂糖 >20% kcal

この条件を満たしている食品です。
ケーキ類、アイスクリーム、チョコレート菓子など。
ケーキなどの洋菓子は、バターや生クリームが入っているのでその脂肪と砂糖が美味しさの秘訣。
アイスクリームは乳脂肪と砂糖、チョコレート類はカカオバターなどの油脂類と砂糖で食品が美味しくなっています。
これもスイーツの罠として、食べ過ぎると体に悪い食品となります。

「糖質と塩分」でできている美味しい食べ物とは?

最後に「糖質と塩分」に分類される、美味しい食べ物です。

  • 糖質 >40% kcal
  • ナトリウム(塩) >=0.20% 重量

この条件を満たしているものです。
パン類、クラッカー、プレッツェル、ポップコーン、フライドポテト(ポテトチップス)などが該当食品です。
パン類は発酵過程で糖質(小麦粉)と塩が必要で、それが美味しさにもつながっています。
クラッカーやプレッツェルも小麦粉(糖質)と塩の組み合わせですね。
ポップコーンも原料はトウモロコシで糖質になります。これにも塩味は必須!

世の中の食品の約60%が体に悪い食品?

この研究では、米国農務省の食品データベースに登録されている7,757品目の食品が分析されました。
そうすると、先述の3のパターンのどれかに該当する食品は全体の62%にも上ることがわかったのです!
私たちは、意識せずにほぼ毎日「体に悪い美味しい食品」を食べていることになりますね。
特にスナック菓子の場合、揚げ油と塩味で「脂肪と塩分」。小麦粉またはトウモロコシ粉・ジャガイモ・米粉などのどれかと塩味で、「糖質と塩分」を。
1つの食品で、2つの悪要素を満たしてしまっている食品も好んで食べているのです。

「脂肪と塩分」の利用が一番多い!

研究では、食品別にも分析されました。
食品の利用度が多い順に並べると!?

  1. 「脂肪と塩分」70%
    通常の食品のほとんどが(70%)、肉料理や卵に含まれる脂肪と塩分の組み合わせ!個人差はありますが、肉料理や卵は毎日食べている人が多いですね。
    味付けは塩が定番です。
  2. 「脂肪と砂糖」25%
    スイーツなどの嗜好性の高い食品は、「脂肪と砂糖」の組み合わせが多く、全食品の1/4を占めているそうです!
  3. 「糖質と塩分」16%
    主に穀類などの炭水化物と塩分の組み合わせは、食品全体の16%ということです。

この合計は、100にはなりません。
10%前後の食品が、1~3の中で2つ以上の要素を含む場合があるので。(前述のスナック菓子等)

大手食品会社の「低脂肪」「低糖質」「減塩」表示は無意味?

研究者たちが、食品を分析すると「衝撃的だった」という事実もわかってきました。

解析したデータベース中の食品のうち、62%が先述の3つの要素のどれかを持ち合わせています。
しかしその中の49%が、パッケージなどに「低脂肪」「無脂肪」「低糖質糖」「減塩」「低カロリー」と謳われた食品だったそうです!

※参考:『肥満学』

さいごに

お子さんのおやつを買う時や、パパママの健康おやつに「低糖質」「低脂肪」と書かれたパッケージは魅力的に映りますよね。
しかし、それが事実であっても、他の悪い要素は含まれている可能性は大!なので、必ずパッケージの後ろをみて、原材料をチェックしましょう。