糖質制限ダイエットが主流となった昨今、昔のようにカロリーを気にしなくてもいい、と言われるようになりましたね。
しかし、カロリー制限ダイエット神話は根強く残っており、ついついダイエットをしていなくても、食品のカロリーをチェックしてしまう人も多いことでしょう。
このカロリー制限ダイエット、実は男性では有意にダイエット効果があるようです!?
デンマークの最新肥満研究を見てみましょう。
男性はカロリー制限ダイエットに向いている？
デンマークのコペンハーゲン大学の研究によると、女性よりも男性の方が、カロリー制限をした場合、より多くの体内での代謝改善効果があり、体重はもちろん、様々な健康指数が正常化することがわかりました。
研究では、糖尿病予備軍の過体重の男女、2,000人を対象に、8週間の低カロリーダイエットを実践してもらいました。
単純に男女を比較しただけで、男性の方が全体に有意に体重減につながったそうです。
そして、メタボリック症候群の危険指数が下がり、糖尿病マーカー、体脂肪量、心拍数も大きく低下していました。
女性はカロリー制限ダイエットに向いてない？
一方の女性の方は、男性よりもさほど体重減にはつながらなかったものの（全く減らないわけではありません）、男性とはまた別の項目の健康指数が正常値に近づいたそうです。
HDLコレステロール値の正常化、ヒップ周囲、除脂肪体重、脈波圧が大きく低下していました。
※参考：『糖尿病、肥満および代謝』
なので、カロリー制限ダイエットは、女性に不向きと言うわけではなく、やはり余分な脂肪や糖分が抑えられる分、健康度はあがるので、カロリー過多は避けた方がいいということになりますね。
さいごに
糖質制限ダイエットは、揚げ物や肉食メインもOKというものもありますが、「糖質制限の父」と呼ばれる、アメリカの故アトキンス博士は（アトキンス・ダイエットの考案者で元祖・糖質制限食）、結局、長年、炭水化物を摂らず、高脂質高タンパクの食事を続けたため、晩年は肥満だったそうです。
やはり昔からダイエットの基本とされているカロリー制限ダイエットは、極力、揚げ物やスナック菓子、砂糖たっぷりのスイーツなど、高カロリーのものを控えるので、カラダへの負担は少ないと言えます。
野菜や果物、雑穀類、魚介類を取り入れたヘルシーな食生活は、やはり家族の健康指数を守ってくれることでしょう。
