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男性のテストステロン低下は炎症性の食事が原因?アメリカ・中国合同研究

白く生成された小麦粉や砂糖、高不飽和脂肪酸を含む乳製品や赤身肉の多い食事は、健康に悪い食事として有名ですよね。
こうした食品群は、体内で炎症を起こし、様々な病気を誘発します。
また、アメリカと中国の最新合同研究によると、男性のテストステロン(男性ホルモン)を低下させてしまうこともわかってきました!
詳細を見てみましょう。

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炎症性の食事は男性ホルモンを低下?

中国の四川大学の医療研究グループと、アメリカ『国民健康・栄養調査』の研究班の合同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
冒頭で述べた食べ物を「炎症誘発性食品」と言います。
パンやスイーツ、焼肉、ハンバーガー、カツサンド、日本では牛丼なども該当しますね。
こうした食べ物を好む男性は、男性ホルモンの一種「テストステロン」の欠乏症を発生する可能性が非常に高いことがわかったのです。

約4,500名のアメリカ男性のデータを追跡

研究チームは、アメリカ『国民健康・栄養調査』の2013~2016年のデータを利用し、アメリカ国籍の男性、約4,500名の「食事性炎症指数」と「テストステロン欠乏症」の関係を調査しました。
計算された食事性炎症指数のスコアは「-5.05」が最も軽い炎症性を持つ人、「+5.48」が最も炎症誘発性の高い人でした。
これを踏まえて、テストステロンレベルを計測すると、対象男性の約26%がテストステロン欠乏症ということがわかりました。

炎症性の高い食事と男性ホルモンの関係

調査の詳細結果も見てみましょう。
最も炎症誘発性の高い食事を摂っている男性は、最も炎症性の低い食事を摂っている男性と比べて、30%もテストステロン欠乏症になる確率が高いようです。
この数値は、BMI値や喫煙の有無といった特性を調整しても変わりはなかったそうです。

肥満男性ほどテストステロン欠乏症になりやすい?

また、全ての条件を調整した分析したところ、テストステロン欠乏症のリスクは、肥満で、かつ炎症誘発性の高い食事を好む男性が最大でした。【A】
肥満であっても、炎症性の低い食事を摂っている男性と比較しても、前述【A】の男性たちは60%もテストステロン欠乏症リスクが高かったそうです。

肥満者は特に注意!

この結果をふまえ、研究者たちは、

炎症誘発性の高い食事をとる男性全般と、特に肥満男性はテストステロン欠乏症になりやすい傾向があるとわかりました。
肥満の男性は食事内容に関わらず、すでに体内で慢性炎症が起こっている可能性が高いので、医師の指導で、速やかに普通体重に戻す必要があります。
体内の炎症状態が続き、それが悪化すると糖尿病や心臓病など、他の健康状態のリスクに寄与する可能性も高くなるからです。

と述べています。
※参考:『泌尿器学雑誌』

さいごに

肥満は万病のもと! と言いますが、コロナ禍で引きこもり生活が続き、太ってきた人は注意が必要ですね。
また、デリバリーを活用する人も増えています。
便利で美味しいデリバリーは魅力的なメニューが豊富ですが、そのほとんどが「炎症誘発性の高い食事」に値します。
野菜やサラダを取り入れる等、工夫した食生活を送りたいですね。