AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

ファストフードの30年、結果は?

日本にファストフードがやってきたのは、大阪万博(1970年)の頃と言われていますね。
その頃は、外国文化を楽しむ目的で、毎日利用する人はいませんでしたが、その後、ファストフードの便利さが注目され、今から約30年ほど前から一気に店舗が増えていきました。

その当時の品質と、健康ブームである今のファストフードのクオリティを比較すると!?
意外な結果となったのです。
詳細を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20190329103547j:plain

ファストフードは30年前よりもクオリティがダウン?

ファストフードは利用する人は増えましたが、今では世界中で「不健康食」の代名詞となっていますね。
そんな中、どこのファストフード店も、サラダや、低糖質のバンズを導入したり、野菜たっぷりのメニューを開発したりと、今の健康ブームに乗って、「健康的な」メニューを増やしました。
しかし、アメリカのボストン大学の調査によると、ファストフードで展開しているメニューは30年前よりも、むしろカラダに悪くなっているそうです!

カロリーが大幅にUP!?

ボストン大学の研究では、アメリカの代表的なファストフード店10社のメニューを対象に、1986年当時、1991年、そして2016年のものを比較しました。

その結果、メインディッシュとサイドディッシュ、デザートなど、最もよく利用されるメニューでは全体的にカロリーと塩分が、年を追うごとに高くなっていることがわかったのです。
また、「ビックサイズ」を売りとしたメニューも、年を追うごとに増えており、ファストフードの利用客も年々、食べる量が増えていることもわかりました。

実際のカロリーはなんと226%もUP?

1986年当時のメニューと、2016年現在のメニューを比較した場合、実際のカロリーは、なんと30年前よりも平均して226%UPしていることもわかりました。

対象となった商品は、前述の通り、メインディッシュとサイドディッシュ、デザートなどで、調査した品目は23種類とのこと。

一見、野菜メニューなどで健康食を取り入れているように思えますが、定番メニューは、さらに不健康食と化していたのです。

肥満防止の対応策はあるのか?

多くの研究報告で、「肥満」や「糖尿病」などの生活習慣病に罹患している人は、ファストフードを多用しているケースがわかっており、研究者たちは、ファストフードを運営する企業側がメニューの改善を行う必要があると述べています。

対応策としては、ビックサイズのメニューを減らし、どのメニューにもカロリーと塩分表示、糖度などの明記を必須とすることなどが挙げられています。

企業側は目先の利益のために、ビックサイズのメニューを誇大宣伝しがちですが、それもまた肥満人口を世界的に増やしているようです。
※参考:『栄養食事療法アカデミー雑誌』2019年2月

さいごに

アメリカの研究発表ではありますが、日本に上陸しているファストフード店の多くはアメリカの会社ですよね。
日本ではカロリー明記してあるメニューが多いかもしれませんが、お得なセットやCMに惑わされずに、賢くメニュー選びができるようになるといいですね。