AnnaBabyTokyo

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子どもの加工食品摂取は発達障害の原因に? イスラエル・研究

今週のお題「おうち時間2021」

おうち時間が増える中、スナック菓子やインスタント食品など、加工食品の摂取が増えていませんか?
特に子どもの時に、加工食品を多く摂取する生活を送っていると、心身共に成長や発達の傷害となるようです!?
イスラエルの最新研究を見てみましょう。

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超加工食品は子どもの心身の成長の妨げに!

イスラエルのヘブライ大学の研究によると、ジャンクフードと呼ばれる「超加工食品」の摂取は、骨質の低下に影響し、特に成長期の子ども成長生涯や発達障害につながることがわかってきました。
「超加工食品」は、インスタント食品やスナック菓子、ファストフードなども含まれます。

超加工食品は栄養がほとんど残っていない……?

研究報告によると、超加工食品は、いくつもの加工段階を経て、食品が製造されるので、成長のプラスとなる栄養成分がほとんど残っていないとのこと。
ただし、脂質や炭水化物といったエネルギー源は残るので、カロリーだけは高く、太る原因になります。
こうした食品は大量生産されるので、比較的安価でパッケージから調理なしで、すぐに食べられる上、空腹も満たすので、消費者にも人気があります。
世界中でこうした製品が普及しているので、全世代が消費者層になっており、肥満の増加や、その他の精神障害、代謝障害の原因になりつつあります。

子どもたちの摂取カロリーの七割が超加工食品から?

研究によると、全世界の子どもたちの摂取カロリーのうち、平均で70%が、超加工食品からのものと推定されています。
これまでの研究でも、子どもに人気のジャンクフードが、子どもの成長や精神障害に悪影響を与えていることがわかっていました。
しかし、どこまでジャンクフードが、子ども、特に幼児の発達に障害を及ぼしているのか、詳細はわかっていませんでした。

ジャンクフードは骨格に悪影響?

今回の研究では、調査を進めていく上で、ジャンクフードが骨格の発達にどう影響するかがクローズアップされました。
ラットを用いた動物実験によると、骨格が未発達な成長期の仔ラットに、超加工食品を与えて、経過を観察しました。
その結果、骨の強度に悪影響があることがわかったのです。

組織学的な検査を行うと、ラットの成長軟骨帯の部分に、高レベルの軟骨が蓄積されていることを発見!
「成長軟骨帯」とは、骨成長のエンジンとなる部分です。

ジャンクフード摂取で細胞も発達障害に?

また、細胞を調査すると、ジャンクフードにさらされた軟骨細胞は、RNA遺伝子のプロファイルが、骨の発達障害の特徴を反映していることが明らかに!

正規の栄養成分は30%弱

さらに、アメリカの子どもたちに見られる食事パターンを、ラットのエサに反映させて、週ごとに経過を観察したところ、正規の栄養摂取量は30%弱しか摂取できていないことが判明しました。
すなわち、きちんとした食事は3割程度、あとの7割はファストフードで食事を済ませていることになります。

食生活の7割をジャンクフードで過ごすと骨に異常が?

成長期のお子さんは、身長を伸ばすためにも、骨形成が重要ですね。
しかし、食生活の7割をジャンクフードで済ませていると、少なくとも骨密度に忠誠度のダメージが見られることもわかりました。

ジャンクフードは子どもにとってはタブー!

この結果をふまえ、研究者たちは、

少量であっても超加工食品であるジャンクフードは、子どもの骨格成長に明確な悪影響を及ぼしていることを確認しました。
まだ、動物実験の段階ではありますが、ヒトの子どもでも、ほぼ同じ結果になることが推測できます。

と述べています。

アメリカの青年の半数がジャンクフードで過ごしている

アメリカの統計では、青少年の約半数が、毎日の食事をジャンクフードで済ませているというデータが出ています。
これほど、定期的に消費されているジャンクフードは、肥満人口の増加、精神障害の増加、犯罪者の増加と比例している、とも考えられています。

健康的なジャンクフードはない!

また、研究者たちは、

健康効果を謳った、インスタント食品が出回っていますが、『健康的な超加工食品などこの世にはない』といっても過言ではありません。
特に成長期のお子さんの食事をジャンクフードで済ませるのは、論外です!

と超加工食品の摂取に対して、警鐘をならしています。
※参考:『骨研究』

さいごに

日本でも魅力的なジャンクフードが出回っていますね。
超加工食品は、常備食にもなり、美味しくて安価なので、ついつい便利で利用しがちです。
おうち時間を利用をして、自炊をしたり、調理が面倒なら生で食べやすいサラダや魚介類の刺身、果物を活用するなどして、特にお子さんの食生活には気を配ってあげたいですね。