AnnaBabyTokyo

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子どもをジャンクフードから守るには?

2019年のゴールデンウィークは4日目を迎えましたが、本日がいよいよ平成最後の日となりますね。
「平成最後の日に何を食べる?」というフレーズもチラホラ聞きますが……!?

平成最後の日に贈る記事は、お子さんたちをジャンクフード漬けにさせない方法です!
アメリカの最新研究をもとに見てみましょう。

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有害情報を見せるとジャンクフードを購入しなくなる?

これまでの世界各地の研究で、お子さんが中学生になると、周りの友達やTVのCMなどの影響でジャンクフードに興味を持つようになり、その後の人生の食生活において、長期的に依存して食べ続けてしまうことがわかっています。
またこうした食習慣が、将来の生活習慣病や肥満などにも影響しているのです。

そこで、アメリカのシカゴ大学の研究では、テキサス州の中学生を対象に、ジャンクフードを提供している大手食品メーカーの製造裏の情報を公開し、その後の行動を観察しました。
そして2016年度のこの実験データが解析をしたところ、ジャンクフードの裏事情を知った中学生のほとんどが、翌日、ジャンクフードを購入しないことがわかりました。

ジャンクフードの裏側とは?

この実験で用いられたジャンクフードの裏側とは、大手食品メーカーが、消費者をつなぎとめるために、そこの社員達が企画する過程を暴露したものでした。
内容は、物語形式になっており、食品メーカー側が、弱者(幼い子どもや貧しい地域の人たちの生活)に対して欺瞞的な(人助けをしていると見せかけるなど)製品ラベルや宣伝活動をしているストーリーを意図的に作っていることなどを開示したのです。

社会人になると、この辺りのカラクリを知ったうえで、購入していますが、まだ中学生だとそうした社会の裏側はまだ知らないので、あえて知らしめたのです。

健康的な食生活がいいと教えるだけではダメ?

またこの研究では、対照群として、中学生たちに、健康的な食生活がいかにカラダにいいかを教える、健康教育プログラムを受けてもらいました。
しかし、この教育プログラムを受けた子どもたちよりも、前述のジャンクフードの裏事情を知った子どもたちの方が、ジャンクフードを敬遠し、加糖飲料は選ばず、ミネラルウォーターを選択し、スナック菓子などの摂取も減る、という結果になりました。

健康的な食生活がいかに良いかを教えるだけでは、食生活の改善にはつながらないようですね。

持続も大切?

食品メーカーの裏事情をあえて暴露しても、一時的な効果だけかもしれないので、3ヶ月ほど繰り返して、子どもたちの頭の中に、「ジャンクフードはカラダに悪い」という事実を覚えさせることも大事なのだそうです。

その結果、各中学校のカフェテリアでは、学期末には不健康な加糖飲料や菓子類の売上が有意に減り、子どもたちは自主的に野菜や果物、ミネラルウォーターなどの健康的なメニューを選ぶようになったそうです。

研究者たちは、以前から10代の若者への食育が最も重要だと述べています。
「人間行動学」の観点からも、その時の食知識が、その後の人生の食生活に大きく左右するので、両親や教育現場にいる大人が見守ってあげるべきでしょう。
※参考:『ネイチャー人間行動』2019年4月

さいごに

ファストフードやファミレスは、お子さんが喜ぶので、ついつい利用するご家庭も多いことでしょう。
そういった店舗でも、今は健康ブームでもあるので、健康的なメニューは選択できます。
時には、お子さんがガッカリするような事実も教えてあげるのが、未来の健康につながるかもしれませんね。