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地中海式の食事で持久力UP?

地中海式の食事といえば、イタリア料理やスペイン料理などのことを言いますが、その食事形態が、特にアスリートの持久力をUPすることがわかってきました。
アメリカの最新栄養研究を見てみましょう。

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地中海式の食事で持久力UPできる?

アメリカのセントルイス大学の研究では、ことアスリートの食事指導において、地中海式の食事を取り入れると、4日ほどで持久力がUPすることがわかってきました。

研究では、女性7人、男性4人のアスリートを対象とし、参加者たちに毎日5kmのランニングを行ってもらいました。
ランニングの前に食事を摂ってもらい、そのうち最初の4日間が地中海式の食事、その後の4日間で西洋型の食事を摂ってもらいました。
その結果、どちらの食事形態も心拍数や運動強度は同じでしたが、地中海式の食事を摂った後の走行タイムは、西洋型の食事を摂った後よりも、平均6%も早くなることがわかりました。
※参考:『米国栄養学会雑誌』2019年1月

地中海式の食事とは?

地中海式の食事とは、イタリア料理やスペイン料理、トルコ料理など、文字通り地中海に面した国々で食べられている食事の総称です。
特に、イタリア料理は、日本ではパスタやピザのイメージがありますが、実際はそうではありません。
地中海式の食事は、油脂類をオリーブオイルとし、肉類の摂取は少なく、魚介類が中心です。
また彩の良い野菜やハーブも多く摂取し、トマトを出汁のように使っているお料理のことです。

乳製品もチーズは使いますが、バターや生クリーム、牛脂、ラードと言った飽和脂肪酸の使用もほぼありません。

一方の西洋型の食事は、メインディッシュは肉が多く、ソースや菓子類にはバターや生クリームが多用されており、飽和脂肪酸を多く含む料理が多いのも特徴です。

こうして比較するだけでも、地中海式の食事の方が、カラダに負担が少ないことがわかりますね。

さいごに

研究者たちは、アスリートの食事指導で、筋力をつけるために、肉類を多く摂取させる傾向もあるが、それは不健康な食事であると述べています。
今回の研究で、植物ベースや魚介類を中心とした食事内容が運動パフォーマンスを上げ、持久力もUPすることがわかったので、今後、アスリートたちが、健康的な食事を摂る動機づけになるだろう、と述べています。

趣味で運動を取り入れているパパママや、お子さんがスポーツやバレエなど運動能力を要する習い事をしている場合、この研究結果は大いに参考になることでしょう。

スポーツ選手で怪我が多い人は、「肉好きが多い」という研究発表もあるぐらいなので、魚介類や野菜類もきちんと食べるようにしておきましょう。