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行楽シーズンの食中毒NG行動や意外な食材に注意!

夏休みは終わりましたが、9月に入るとお子さんの運動会や遠足、そして9月後半は2週連続で3連休と、秋の行楽シーズンが始まりますね。
そこで注意したいのが食中毒です。
手作り弁当のお楽しみが、思わぬ食中毒で、大切な思い出が台無しとならないよう、NG行動や、意外な食材からの食中毒に気を配っておきましょう。
本日は、手作りのお弁当を作る時の注意点を中心にご紹介していきます。

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手でおにぎりを握らない!

手を濡らして、塩をかけ、ご飯を手で握って、おにぎりを作る光景は、パパやママ世代の子どもの頃は当たり前でした。

しかし、現代ではそれがNG行動となっています。
ヒトの手にも常在菌が棲んでおり、それがご飯に付着すると、ばい菌が繁殖してしまいます。

9月はまだ真夏日の日も多いうえ、朝に作ったお弁当は、運動会や遠足では冷蔵庫で保管できないため、常温のままです。
常温は、多くのばい菌が好む温度帯なので、朝作った、お手製のおにぎりは、昼食時にはばい菌が蔓延してしまっているのです。

おにぎりは必ず、ラップを使って作り、素手で触れないよう、注意しましょう。

おにぎりやご飯の具に梅干を

梅干しにはクエン酸をはじめ、多くの殺菌作用が含まれるので、ばい菌の繁殖や、お弁当箱に一緒に詰めた食材が腐るのを防止してくれる、天然防腐剤のような働きをしてくれます。

梅干し入りのおにぎりなら、たとえ素手で握っていても、ほぼ食中毒の心配はない、と言われるほど強力です!
お子さんにはまだ苦手な子も多いかもしれませんが、カリカリ梅やはちみつ漬けの梅干しなど、食べやすい梅干を選んで、必ず入れるようにしましょう。

またクエン酸は疲労回復作用もあるので、行楽で消耗した体力を回復してくれますし、梅干しに含まれる塩分で、熱中症対策にもなります。

プチトマトのヘタ

お弁当の彩に、そして皮がしっかりとしているので、お弁当箱の隙間を埋めるのにも役立つプチトマトが人気ですね。
小さなお子さんは丸呑みしないよう、ちゃんとカットしてあげる必要がありますが、小学校高学年ぐらいになると、プチトマトを丸ごとお弁当に入れる機会も多いでしょう。
手で食べやすいことからヘタをそのまま残してお弁当に入れることも多いですが、このヘタに細菌が溜まりやすいという特質があります。
行楽弁当は、基本、冷蔵庫に入れれないことを想定すると、そのヘタに溜まった細菌が繁殖し、他のお弁当の具を腐らせたり、食べた後に腹痛や嘔吐の原因になることもあるので、ヘタは取ってからお弁当に入れるようにしましょう。

お肉を処理した手で他の食材を触らない

お弁当のおかずで人気なのが、鶏のから揚げやミートボール、ウィンナーなどの肉類ですね。
しっかり火を通すので、腐りにくいのは利点ですが、それを調理した手で、お弁当のおかずを詰めていませんか?

たとえウィンナーなどの加工肉であっても、加熱前の状態のものを素手で触ると、食肉にはウェルシュ菌やサルモネラ菌などが付着しているので、手に付着してしまいます。
肉類を調理した後は、必ず菜箸などを使い、必ず手をこまめに洗い、できればアルコールスプレーで都度消毒するクセをつけましょう。

前の日のおかずをお弁当のおかずにしないこと

肉じゃがや筑前煮などは、しっかりと野菜やイモ類、肉類を煮込んで作りますし、カレーと同様、次の日は味がしみこんで美味しいものです。

味が幾分濃い分、糖分や塩分も調味料で使用するので、一見、日持ちしそうに思えます。また、汁気を飛ばしてお弁当の具に入れるにもちょうどいいと思われるでしょう。

しかし、繰り返すようですが、行楽弁当は冷蔵庫に保管できないので、常温で時間がたった煮物は、肉類や野菜に付着していたウェルシュ菌やサルモネラ菌がまた増殖しはじめ、お昼ご飯時になると蔓延しています。
これらの菌は匂わないので、気づきにくのも難点です。
こうしたおかずは、お弁当に入れないようにしましょう。

サラダをお弁当に入れないこと

長時間、常温で保存されることになる行楽弁当に、サラダは不向きです。
生の野菜は9月の常温下ではまだ気温が高いので、腐りやすく、また土壌菌が繁殖するおそれもあります。
しっかり中まで火を通し、型崩れしにくい、ブロッコリーやニンジン、カリフラワー、スナップエンドウ、レンコンごぼう、ジャガイモなどの温野菜でお弁当の彩や野菜類を補うようにしましょう。

さいごに

せっかくの行楽弁当をコンビニ弁当で済ますのは、味気ない気もしますが、食中毒対策においては、コンビニ弁当のように、多少の防腐剤が入っている方が安全な時もあります。
シーンに合わせて、手作り弁当とコンビニ弁当を使い分けるのも、一つの選択肢ですね。
「行楽弁当は冷蔵保存できない!」、「ばい菌が繁殖しやすい!」ということを念頭に置いて、用意しておきたいですね。