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睡眠中に脳がクリーニング?脳波の仕組み・血液・音の関係は?米・研究

私たちの脳は、睡眠中でも起きていると言われ、様々な働きを司る臓器。
脳科学の研究は、日進月歩で毎日のように、いろんな研究が発表されていてナゾが多いですよね。
そして不眠症の人口が増えたことから「睡眠科学」の研究も進んでいます。
そんな中、私たちの脳は、睡眠中に洗浄(クリーニング)が行われているとの研究発表が! アメリカの最新研究を見てみましょう?

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睡眠中に脳はクリーニングされる?

アメリカのボストン大学の研究では、人間の脳は睡眠中、「脳脊髄液」によって脳の内外を洗浄(クリーニング)していることがわかってきました。

研究では、睡眠中の「脳脊髄液」の動きを画像化して、詳細が調査されました。

ヒトが睡眠状態におちいると、脳のニューロンという神経細胞が静かになります。
その数秒後、脳から血液が流れ出します。
その後「脳脊髄液」が流入してきて、リズミカルな活動となり、出脳を洗い流すそうです。これが脳の洗浄(クリーニング)。

脳波の"血液と脳脊髄液の流れ"の関係が大切!

人は誰しも年を重ねるので、加齢による脳の障害もしばしば起こります。
これまでの研究では、脳脊髄液の流れと「徐派の活性化」の両方が、有毒な記憶障害を引き起こすタンパク質(老廃物)を脳から洗い流す役目があると考えられていました。

人は年を重ねるつれて、脳は徐派を生み出すことが少なくなっていきます。
この説だと、脳の血流に影響し、睡眠中の脳脊髄液の活動を低下させ、脳に老廃物が溜まり、記憶力の低下につながっていくことになります。
しかし、高齢でも記憶力が抜群にいい人も大勢いるので、辻褄があいませんよね。

そこで研究者たちは、”脳脊髄液の流れと「徐派の活性化」”ではなく、冒頭で述べたように"血液と脳脊髄液の流れ"が脳のクリーニングにって重要だと結論付けました。

睡眠中の脳のクリーニングは神経・心理障害の改善に?

今回の研究は、23歳から33歳の13人を対象に行われた研究結果です。
さらなる睡眠中の脳のクリーニング機能を追求するため、高齢者を対象とした研究もおこなわれる予定です。
また、睡眠中の脳のクリーニングは、老廃物をとるので、脳やカラダの疲労回復、スッキリとした目覚めにも関わってきますね。
研究者たちは"血液と脳脊髄液の流れ"が、私たちの病気や睡眠の質にどう影響されるかをさらに検討するそうです。

この研究がすすめば、いつか「自閉症」や「アルツハイマー病」、そして多くの人が悩む「睡眠パターンの乱れ」など、神経障害や心理障害を改善する糸口になるかもしれないそうです。
※参考:『サイエンス』

さいごに

脳内に溜まった疲労物質や老廃物が取り除かれると、確かに質の良い睡眠で心身ともに疲労回復でき、スッキリとした目覚めが訪れそうですね。
こうした毎日が続くと、気分も良くなるので、神経障害や心理障害も少なくなってきそうですね。