学校給食の献立は子供の健康&経済状態を豊かにする?スウェーデン・研究
スウェーデンの最新・経済学研究によると、学校給食プログラムの献立は、成長期の子供たちを、より健康的に、そして生涯収入を3%UPさせる効果があるとのこと!?
きちんとした食生活を送っていると、健康はもちろん、情緒も安定するので、成績もよくなり、良い学校に入れ、有望な職業に就け、結果的に収入もUPするのだとか!?
詳細を見てみましょう。
学校給食の献立は未来の子供の身長と収入を伸ばす?
スウェーデンのルンド大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
学校給食の献立で、きちんとした食生活を送っていると、冒頭の事実だけではなく、身長も伸びやすい傾向にあるようです。
学校給食の影響とは?
研究チームは、スウェーデンの全自治体において、1959~1969年の間に、段階的に導入されていった、学校給食の履歴データを解析。
このデータには、1942~1965年に生まれた、約150万人の生徒と、行政記録がリンクされていました。
その上で、対象者の学歴、収入、軍務、病歴、入院、死亡についてのデータを詳細に分析しました。
解析の結果、学校給食の導入は、生徒らの身長と健康にプラスの効果をもたらしていることが判明したのです。
詳細な解析結果とは?
学校給食プログラムは、子供たちの健康面だけではなく、学歴も高くなり、生涯収入を増加させていることも発見されました。
特に貧しい世帯の子供たちにとっては、総実、効果が高く、生涯収入は6%も高くなっていました。
学校給食の導入は死亡率の低下にも???
それに対し、学校給食の導入は、死亡率の低下や、病気の罹患率の低下、入院率の低下といった、長期的な影響は発見できませんでした。
これは、学校給食のプログラムそのものが、将来の病気に対して、効果があるとか、ない、というわけではなく、統計の分析が難しかったようです。
さいごに
学校給食の問題は、どこの国でも、重要な問題点となっていますね。
今回の研究結果は、
学校給食は費用対効果が高いことを示している。
という強調データとして、今後、活用されるようです。
※参考:『経済学研究レビュー』