授乳中女性がコロナワクチンを摂取すると母乳にどう影響?アメリカ・研究
新型コロナウイルスのワクチン接種は、妊活中の女性や、授乳中の女性には死活問題ですよね。
アメリカの最新・小児研究により、授乳中女性がワクチン接種した場合の母乳組成について、発表がありました。
詳細を見てみましょう。
授乳中ママがワクチンを受けても母乳には影響しない?
アメリカのカリフォルニア大学の研究によると、新型コロナのワクチンを接種した授乳中女性の母乳を検証した結果、ワクチン関連のmRNAは検出されなかったとのことです。
研究チームは、平均年齢38歳の授乳女性7名を対象に、ファイザー社製のコロナ・ワクチンを受けてもらい、摂取後4~48時間後に、母乳を採取。
母乳組成から、13の検体を分析した結果、どの検体からも検出可能なワクチンは見つからなかったそうです。
授乳中女性はワクチンを受けても大丈夫なのか?
しかし、授乳中の女性が、コロナワクチンを接種しても、完全に影響なしか?
と問われると、100%安全とは言えないようです。
研究の限界として、まだ授乳中の女性が摂取しても大丈夫だと考えられているコロナワクチンが2例しかないこと。
また実験での、母乳の保管条件に安定性があっただけで、実際に、赤ちゃんが飲む母乳と100%条件が一致しているわけではないこと。
これらが理由として挙がっています。
※参考:『JAMA小児科学』
さいごに
この研究結果をふまえ、研究者たちは、ワクチンが授乳に及ぼす影響を、より正確に推定するには、より多くの集団からの臨床データが必要です。
今回の結果は、対象人数も、7名だけと、極めて少ないので、まだ参考程度に過ぎない。
と、述べています。
7名の母乳検体、全てが、コロナワクチンの影響を受けていないところを見ると……。
今の段階では、まだワクチンを受けるママたちの、自己判断に任せるしかないようですね。
しかし、確実な結果がわかるのも、近いと言えるでしょう。