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赤ちゃんはママの母乳を通して善玉菌を共有している?カナダ・研究

母乳栄養で赤ちゃんを育てることは、ママの健康と赤ちゃんの健康、両方を守ると言われていますね。
ママから与えられた母乳には、赤ちゃんの腸内環境に影響を与えているようです!
カナダの最新研究を見てみましょう。

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乳房から与えた母乳は赤ちゃんの善玉菌を増加!

カナダのブリティッシュコロンビア大学などの共同研究によると、授乳の際、特に乳房から直接、赤ちゃんに母乳を与えた場合、母親の持つ善玉菌が赤ちゃんの腸内にで届くことがわかってきました。
母乳を哺乳瓶に移し替えて与えた場合は、その効果がかなり下がってしまうそうです。

母乳中の微生物を直接、赤ちゃんに!

研究では、約1,200名の母子を対象に調査が行われ、乳房から直接授乳する場合、乳児の便がどのような組成になっているかが解析されました。
その結果、母乳と乳児の便中に、特定の善玉菌の組成が、より似通った状態で発見されたのです。

母乳が乳児の腸内細菌叢発達の原動力!

今回の研究の目的は、母乳が乳児の腸内細菌叢発達の原動力である! ということを確認するためでした。
赤ちゃんは、母乳のみを与える期間があるだけで、腸内細菌叢の質が変わってきます。

本研究の結果をふまえ、母乳が特定の細菌を濃縮し、保護し、赤ちゃんの消化管に輸送されて機能していることが確認できた、といえる。
これにより、良質なプロバイオティクスを赤ちゃんの腸内で作る、手掛りとなるかもしれない。
ということです。
※参考:『細胞:宿主と病原菌』

さいごに

母乳栄養で赤ちゃんを育てるのがいいことは、広く知られていましたが、赤ちゃんの腸内細菌叢までよくするとは驚きですね!