現在、世界各国で母乳育児が推奨されていますね。
母乳育児を体験した産後の女性にも、様々な健康効果があることがわかってきています。
そんな中、アメリカの最新研究で、母乳育児を1年以上続けた女性は、高血圧や糖尿病発症の予防につながることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。
母乳育児は、産後ママの高血圧と糖尿病予防に?
アメリカのクリーブランド・クリニックの統計調査により、冒頭のような結果が発表されました。
これまでの研究でも、母乳育児は、母親の高血圧と糖尿病の発症リスクを低下させるのではないか? と考えられていました。
しかし、関連性の強さは、各研究機関で差異があったため、大規模な研究はなされていませんでした。
そこで、今回の研究で、母乳育児と「糖尿病」「高血圧」のリスクが、本当に関連しているのかどうかが調査されたのです。
1年以上の母乳育児はママの健康に貢献する?
その結果、12か月以上の母乳育児は、それぞれ、以下のようなリスク低下につながっていたのです!
- 糖尿病リスク:30%減少
- 高血圧リスク:13%減少
この研究は、女性の糖尿病と高血圧の予防のためにも、母乳育児の利点情報として、日々の診療や母親学級などで、広く伝えるべきことだと、研究者たちは考えています。
また、出産を体験した女性の心血管を健康に保つ可能性も示唆している、とのことです。
※参考:『JAMAネットワークオープン』
さいごに
女性は、出産を通して様々な体の変化や症状が現れます。
妊活中のママも、授乳中のママも、ご自身の産後の健康を守るために! そして赤ちゃんの健康のためにも、母乳育児をぜひ優先してください。