AnnaBabyTokyo

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睡眠時無呼吸リスクはウォーキングで救われる? オーストラリア・研究

近年、ストレスなどから不眠に悩まされる人が増えていますね。
仕事でのストレスに加え、コロナの影響で、熟睡できている方も少ない、という情報も出てきています。
様々な睡眠障害がありますが、その中でもよく耳にする「睡眠時無呼吸症候群」は、身体活動を緩やかに増加するウォーキングで救われるかもしれません!?
オーストラリアの最新睡眠研究を見てみましょう。

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身体活動が睡眠時無呼吸を救う?

オーストラリアのアデレード大学の研究により、高い身体活動が、閉そく性の睡眠時無呼吸リスクを低下させることがわかってきました。
研究では、カナダで行われた「オンタリオ健康研究」の参加者、約15.5万人のデータが解析されています。(女性60%、白人75%、平均年齢46歳)
解析された内容は、「生活習慣」「健康状態」「社会経済学的状態」「睡眠」に関するデータです。
開始時では、参加者の約7%が睡眠時無呼吸であることを申し出ていました。

その結果、研究チームは、閉そく性の睡眠時無呼吸の患者と、そうでない人たちの身体活動データより、身体活動の緩やかな増加に伴い、閉そく性睡眠時無呼吸のリスクが10%も低下することを発見したのです。
「身体活動の緩やかな増加」とは、ウォーキングなどの軽い有酸素運動をさします。

どのぐらいの運動量で救われる?

では、どのぐらいの運動量で、閉そく性睡眠時無呼吸リスクが低下できるのかというと!?
研究によると、毎日20分程度のウォーキングか、毎日8分程度の激しい運動が適切ということです。
少し短いように思いますが、これぐらいで十分、質のよい睡眠が誘えるようですね。
この知見は、「性別」「年齢」「民族性」「肥満」などの他の因子とはかかわらず、共通した事項だということです。

質の良い睡眠に身体活動は重要!

この結果をふまえ、研究者たちは、

睡眠時無呼吸の予防策として、身体活動の重要性は高い、と考えています。激しい運動だけではなく、歩くだけでも睡眠時無呼吸のリスクが低下するのです。

と述べています。

※参考:『臨床睡眠医学雑誌』

さいごに

例え20分でも、ウォーキングにまとまった時間をとれない人は、通勤時間を利用するといいでしょう。
都心なら一駅間隔が短いので、実現しやすいですし、少し遠回りして歩く距離を増やしてみるのもいいですね。
睡眠は、食べることと同じぐらい大切な生活習慣です。
睡眠時間が十分で、かつ睡眠の質が良くないと、仕事や勉強、家事など毎日の生活の基礎力が低下してしまいます。
睡眠の悩みは早めに解消にしておきたいですね。