AnnaBabyTokyo

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妊娠中の運動は母乳中の成分UPにつながる? アメリカ・研究

妊娠中でも、身体を甘やかさず、適度な運動を行っていると、その後の母乳中成分が増加し、様々な健康問題が軽減されることがわかってきました。
それは、ママ自身も、産まれてくる赤ちゃんの将来にも!
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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妊娠中も程度な運動が大切!

アメリカのオハイオ州立大学の研究によると、妊娠中の程度な運動は、母乳中の成分が増し、「糖尿病」「肥満」といった深刻な健康問題のリスクが、生涯にわたって軽減されることがわかってきました。
この研究発表は、世界的に権威のある『ネイチャー代謝』誌に掲載され、早速話題を集めています。

1日の歩数がUPするごとに母乳成分が良質に?

研究チームは、ほどんど運動しなかったメスマウスから生まれた仔マウスに、妊娠中に活発に運動したメスマウスの母乳を分け与えたところ、仔マウスの健康状態が回復したことを発見していました。

その実験の結果、妊婦の運動の大切さを痛切し、150名の妊婦さんの経過を観察しました。

対象となった妊婦さんと授乳中のママに対して、身体活動量計による運動量の計測が行われました。
そうすると、1日の歩数が上昇するにつれて、「シアリルラクトース」という母乳成分の増加がみられたということです!

この成分の増加は、必ずしも運動強度に関係したものではありませんでした。
ウォーキングのような中程度な運動でも十分に、利益があるとのこと!

運動はママと赤ちゃんの健康未来を守る!

この結果をふまえて、研究者たちは、

運動は女性の妊娠中、出産後の全体的な健康を高めます。
できることはなんでもやって、身体を動かすことで、あなたとあなたの赤ちゃんの健康未来に有益です。

と述べています。

研究チームでは、母乳哺育ができない女性に対しても、活動的なママの母乳に含まれる有益な成分を分離精製して、乳児用に与えることができないか、検討中だということです。
※参考:『ネイチャー代謝』

さいごに

母乳栄養が大切だということは、日本でも海外でも言われていることですが、妊娠中の運動に関してのエビデンスはまだまだ少ないですよね。
歩く機会を増やすだけでも、母乳の質が高まるようなので、ご自身の赤ちゃんの健康のためにも、しっかりとウォーキング習慣を身に着けておきたいですね。