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早産だと母乳栄養率が低い?

何らかの原因で妊娠37~38週までに産まれてきた子どもは一般に「早産」と呼ばれていますが、早産の場合、母乳栄養で育てる割合が低いことがイスラエルの最新研究でわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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早産だと母乳栄養率が低い?

赤ちゃんがママのお腹で正常に育って産まれてくる場合、平均して39~41週で「満期正期産児」と言います。
一方、正常に育つ前に産まれてくること(平均37~38週)を「早期正期産児」と言い、略して「早産」と呼ばれています。

イスラエルのハダサヘブライ大学の研究によると、この「早産」で産まれてきた子どもは、生後、母乳育児をすぐに始められるケースが難しい場合も多く、満期で産まれてきた子どもよりも、母乳栄養率が低いという研究報告を発表しました。

早産だと母乳栄養が難しい理由は?

研究では358人の母親を対象に、生後、母乳育児を開始した時期や、生後1ヶ月の救急外来の頻度などを調査しました。

その結果、「早産」の子どもは、満期で産まれてきた子どもよりも、母乳栄養を始めた時期が遅いことがわかりました。
特に生後1ヶ月時の一番大事な時期に、母乳を与えられなかったケースが多いようです。

研究者たちは、早産の場合、乳児の神経経路も未熟なまま産まれてきているのも原因の1つかもしれない、としています。
生後1ヶ月の時期に母乳栄養を始めていないと、その後、子どもの疾病や死亡率が上がることもあるので、早産の子どもが母乳栄養をすぐに始められるサポート体制の研究が必要だとも述べています。
※参考:『母乳哺育医学』2019年4月

早産はママの健康管理で予防できる?

早産の理由は様々ですが、妊娠中のママの健康管理で予防できることもあります。
オメガ3系脂肪酸を多く摂るようにしたり、スイーツの食べ過ぎに注意して血糖値の管理をすることなどでも予防できると考えられています。
過去記事でも紹介しているので、心配な方はご一読ください。