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妊娠中のビタミンDレベルが高いと子どものIQが高い?アメリカ・研究

妊婦さんのビタミンDレベルが高いと、産まれてきたお子さんのIQが高いようです!?
アメリカの最新栄養学研究を見てみましょう。

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妊娠中のビタミンD濃度は胎児の脳育成に影響!

アメリカのシアトル小児研究所の調査により、冒頭のようなことがわかってきました。
ビタミンDは重要な栄養素の1つで、体内で多くの重要な機能があります。
特に妊娠中の母親のビタミンD供給は、子宮内で胎児に渡され、赤ちゃんの脳の発達プロセスの調整も担います。
研究では、妊婦さんのビタミンDレベルと、お子さんのIQの関連とが詳しく分析されました。

黒人の妊婦さんほどビタミンD欠乏が多かった?

研究では、様々な人種の妊婦さんのビタミンDレベルが測定されました。
人種別で見ると、黒人妊婦さんの間で、有意に低いビタミンDレベルが観察されたとのこと。
なんとアメリカの黒人妊婦さんの、約80%がビタミンD欠乏の可能性があるようです。

全体の約半数がビタミンD欠乏

今回の研究に参加した妊婦さんのうち、約46%が妊娠中にビタミンD欠乏に陥っていることがわかりました。
ビタミンDレベルは、前述したように、白人よりも黒人妊婦さんの方が、低くなっていました。

妊娠中のママのビタミンD濃度が幼児期のIQに影響?

研究チームはテネシー州が実施した『幼児期の神経認知発達と学習に影響を与える条件(CANDLE)』研究のデータをもとに、分析を開始。
この研究に参加した研究者たちによると、2006年から調査に参加していた妊婦さんを募集し、子どもの健康と発達に関する情報を、経時的に収集しました。
IQに関するいくつかの要因を調整した後、妊娠中のビタミンDレベルが、子どもにどのように影響したかを調べました。
その結果、4~6歳の子どもで、高いIQを示したママは、妊娠中のビタミンDレベルが高いことがわかったのです。
研究者たちは、今の段階では観察研究なので、詳しい原因を証明することはできないが、重要な発見につながった、と述べています。

調査の重要なポイントとは?

この研究を担当した博士たちは、この調査には3つの重要なポイントがあったそうです。
  1. ビタミンD欠乏症は妊娠中によく見られます。皮膚のメラニン色素がビタミンDの生成を減らすので、黒人女性に、大きなリスクをさらしている。
  2. 妊娠女性のビタミンDレベルが高いと、脳の発達が促されて、小児期のIQスコアが高くなる可能性がある。
  3. 栄養指導による栄養補給は、リスクの高い人のビタミンD欠乏症を矯正するので、子孫の認知機能を促す可能性がある。
とのことです!

さいごに

研究者たちは、これは一般的な問題です。

子どもの発達に、大きく影響するので、これからお子さんができる可能性のある人たちに、広く知ってもらいたい。

と述べています。

※参考:『栄養学雑誌』
健康的な食事を心がけていても、ビタミンD欠乏症が発生する可能性はあります。
それは、私たちの生活習慣や、皮膚の色素沈着、そして自分では制御できない事柄など、様々な要因があるからです。
ビタミンDは日光浴をしたり、キノコ類、鮭などに多く含まれるので、適宜取り入れておきましょう。
妊婦さんでもOKなサプリメントも選択肢の一つですね。