AnnaBabyTokyo

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6年以内に収入が減ると心臓病リスクが高まる?ハーバード・研究

景気の回復がなかなか見込めず、お給料が上がらない!? とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。
ハーバード大学の心臓研究では、6年以内に収入が減った人は、心血管疾患のリスクが上がり、逆に、6年以内に収入が上がった人は、心血管疾患のリスクが低くなることがわかってきました。
やはり、お金の心配は、心臓に悪いのでしょうか?

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収入の高い人は心臓病リスクが低い?

ハーバード大学医学部の研究で、冒頭のような研究結果が発表されました。

以前から、高収入の人たちは、総じて、心血管疾患のリスクが、低めだと言うことは、わかっていました。
そこで、研究では、収入の変化が心血管疾患のリスクと、どう関わっていくのか、調査したのです。

6年間で収入が減ると心臓病リスクが高まる?

この研究では、『地域社会のアテローム性動脈硬化のリスク』という項目のデータが使用されました。
対象者は約9,000名で、アメリカの4つの地域、「ミシシッピ州」「メリーランド州」「ミネアポリス郊外」「ノースカロライナ州」の該当者です。

その結果、17年の追跡調査が行われ、6年以内に50%以上の収入減少を体験した人は、なんらかの心血管疾患リスクが増加していました。

一方で、6年以内に、50%以上の収入UPを体験した人は、心血管疾患リスクの低下につながっていることもわかりました。

ここでいう心血管疾患は、「心臓発作」「致命的な冠状動脈性心臓病」「心不全」「脳卒中」などを含むそうです。

さいごに

研究の限界点として、健康上の問題を生じた人たちが、働けなくなり、収入を減少させた可能性も否定できない、ということです。
※参考:『JAMA心臓病学』

「収入が減少したから健康を害する」場合と、「健康を害して働けなくなり、収入が減少した」場合と、両方のケースがあるということですね。
しかし、収入の減少は、やはり経済的に不安になるものです。
昔から言われている「お金の心配は心臓に悪い」は、統計的にも健康を害する原因の1つと言えそうですね。