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パンなど小麦製品中心の食生活はグルテンで早死にリスクが高まる?北欧・研究

お題「#おうち時間

日本ではまだ少ないと言われる「セリアック病」。
これはパンなど小麦製品に含まれるグルテンが原因だと言われる病気で、欧米では多くの方が命を落としています。
毎日パンをごはん替わりに食べている人は、グルテンの摂取過多が疑われるので、要注意です。スウェーデンの詳細報告を見てみましょう。

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小麦製品(グルテン)の摂取過多は早死リスクが高まる?

日本でもグルテンフリー食材が出回るようになってきましたね。
これは欧米で以前より問題となっている「セリアック病」の影響もありますが、血液検査の結果「グルテン不耐性」とわかった人が多いことも背景にあります。

スウェーデンのカロリンスカ研究所とアメリカのコロンビア大学の共同研究によると、グルテンフリー食が進んできたにも関わらず、依然として欧米ではセリアック病で亡くなる方が多いことがわかってきました。

先行研究では、以前からセリアック病患者は、早死リスクが高まると注意喚起が促されており、グルテンフリー食が世界的に広まりました。
グルテンフリー食でセリアック病での早死にリスクは低下すると考えらていましたが、その確率はまだ高いままだそうです。

若年層のセリアック病は死亡率が高い?

研究では、スウェーデンの全国データを用いて、約5万人のセリアック病患者と早死リスクの関係が検討されました。
比較対照者と比べると、セリアック病患者の人は総死亡リスクが21%も高くなることがわかり、特に18~39歳の若年層での死亡リスクが最も高いこともわかったのです。

セリアック病にかかってしまうと、若くして「心血管疾患」「がん」「呼吸器疾患」を併発して死亡リスクが高くなることも判明。
総死亡リスクは、セリアック病と診断された最初の年で最も高いとのこと。
また、セリアック病と診断されてから10年以内に死亡するリスクも高いそうです。

グルテンフリー食は若い世代には浸透していない?

研究者たちは、

セリアック病が寿命に影響し、多くの合併症の原因となることは以前からわかっていた。
そのため、小麦製品を避けるよう、世界的に注意喚起を促し、グルテンフリー食もかなり浸透した。
若い世代も、グルテンフリー食は今や容易に手に入るようになったので、食生活を見直して欲しい。

と述べています。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』

さいごに

家で過ごす時間が長くなり、宅配ピザの注文が増えているようですね。
どこのスーパーやベーカリーでも手軽に食べれるパンコーナーは、どこも大繁盛!
ハンバーガーやサンドイッチなどは、おかずがサンドしてあるので、ごはん食よりも取り入れやすいでしょう。
しかし、そのパン中心の食生活で、パンに含まれるグルテンがどんどん身体に蓄積され、グルテン不耐性やセリアック病の危険が潜んでいるのです。
大好物を食べるな、と言われるのは悲しいことかもしれませんが、小麦製品も健康を害する食品の1つなので、お酒やスイーツと同様、ほどほどにとどめておきましょう。
特に若い世代ほど、早死リスクが高まるので、小麦製品の取り入れ方には注意しましょう。