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肉食中心もOK?心血管疾患リスクを低下する腸内細菌が発見!?米・研究

肉食中の食生活は、腸内環境を悪くし、炎症・腫瘍・腸疾患・がんなどを悪化すると考えられていました。
しかし、アメリカの最新研究によると、特に心血管疾患リスクに良い効果を及ぼす腸内細菌が発見されたそうです。
この細菌は、肉食中心の人の腸内でも活躍するのだとか!?
詳細を見てみましょう。

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肉食でも大丈夫?心血管疾患リスクを低下する腸内細菌とは?

アメリカのオレゴン州立大学の研究により、冒頭のような腸内細菌が発見されました!
肉食中心の食生活は、肝臓によって動脈内の脂肪性プラークを蓄積する「トリメチルアミン」という化合物により、心血管疾患リスクを高めると考えられてきました。
しかし、トリメチルアミンと心血管疾患の関係は、「肉食」ベースで研究が進んできたため、それ以上の発見がなかっとのこと。
これを、視点を変えて、腸内細菌叢の基礎研究を分析すると、肉の消費に関連する腸内細菌が見つかったようです。
その細菌は、心血管疾患リスクを高めるトリメチルアミンを代謝する能力も持ち合わせているとのこと!
すなわち、心血管疾患リスクを低減する働きがあるということですね。

ビロフィラ属 (Bilophila)の腸内細菌

その腸内細菌はビロフィラ属 (Bilophila)の一種!
トリメチルアミンを代謝したという証拠とは?
それは、拡張された遺伝暗号があり、トリメチルアミンの生成を回避し、脱メチル化経路を介して、それらの代謝を可能にするんだとか。
また、研究によると、肉食中心の食事が、腸内のビロフィラ属を急速に増加させることもわかったのです。
ということは、お肉を食べたほうが、心血管疾患リスク予防になるのでしょうか?

ベジタリアンの人ほど心臓が弱い!?

研究によると、健康な人々は、何らかの心血管疾患に罹っている人たちと比べて、腸内細菌叢に存在するビロフィラ属の存在が多いそうです。
ビロフィラ属は植物ベースの食事よりも、肉食ベースの食事に反応して増加します。
つまり、予想に反して、実は肉食の人の方が、ベジタリアンの人よりも健康な人が多いということにもなるそうです。

さらなる研究が必要ではありますが……

研究者によると、ビロフィラ属の腸内細菌が、ヒトの健康における役割として、動物性食品の悪影響を低下させるプロバイオティクスとしての位置づけです。
これにはさらなる研究が必要なようですが、お肉を食べないと、心血管疾患リスクを低下する、ビロフィラ属が増えないので、適宜お肉も食事に取り入れるといいようですね。
※参考:『mシステム』

さいごに

この研究は、野菜や穀類の代わりにお肉を食べましょう、というものではありません。
お肉は太る原因? 心臓に悪い? と懸念しすぎず、バランスよくお肉も食べることが良さそうですね。