妊活中のパパママに朗報です。
イギリスの最新研究によると、トマト由来のリコピンが、精子の質を高めることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。
リコピンの吸収が良くなると精子の質が高まる？
イギリスのシェフィールド大学の研究によると、トマト由来の誘導体ラクトリコピンを用いて、臨床試験を行ったところ、冒頭のような結果になったと発表しました。
リコピンは、トマトをはじめとする植物性色素で、カロテノイドの1種です。
しかし、トマトそのものからのリコピンは、カラダへの吸収率が低いため、研究では、誘導体ラクトリコピンが用いられました。
これは、サプリメントという形で、対象者に摂取してもらっています。
リコピンが精子の酸化損傷を防いでいる？
研究では、19～30歳の健康的な男性、約60名を対象に2つのグループにわけました。
1つのグループには、誘導体ラクトリコピンのサプリメントを摂取してもらい、もう一方のグループにはプラセボのサプリメントを摂取してもらいました。
その結果、前者のグループは、精子の大きさや形、酸化損傷など、どれをとっても、腰を抜かすほど完璧な状態であったということです！
研究者たちは、まだリコピンがどのように精子と関連するのか、詳しい機序は解明できていないが、リコピンの「抗酸化作用」で、精子の酸化損傷を防いでいることが大きい、と述べています。
※参考：『欧州栄養学雑誌』
トマト、リコピンの摂取
野菜としてのトマトだけだと、リコピンはカラダへの吸収が少ないかもしれませんが、食べないより、食べた方がいいでしょう。
また、トマトジュースやトマトピューレの方が、リコピン濃度が高い場合もあるので、1つの選択肢として取り入れてみましょう。
さいごに
不妊の原因は様々ですが、やはりママ側だけではなく、パパ側にあることもありますよね。
健やかな精子のためにも、「酸化ストレス」はなくしておきたいものです。
トマト由来のリコピンの摂取を少しでも増やして、妊活に役立つと嬉しいですね。
