AnnaBabyTokyo

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ホップは肝臓や結腸ガンを救う?

ビール好きのパパママに朗報!?
ビールの風味づけに重要な素材「ホップ」に肝臓ガンや結腸ガンを予防する作用があるようです。
アメリカの最新ガン研究の詳細を見てみましょう。

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ホップはガン細胞の増殖を妨げる?

アメリカのオレゴン州立大学の研究で、ビールに含まれる「ホップ」由来の化合物にガン細胞の増殖を妨げる作用があることがわかってきました。
その化合物とは「キサントフモール」というものです。
キサントフモールは、20年以上前から、ガン細胞の増殖を阻害する作用があると考えられていましたが、具体的なことが分かっていなかったのです。
しかし、今回の研究で、肝臓と腸の微生物叢の酵素が、キサントフモールによって代謝することがわかり、2つの誘導体も発見されたのです。

2つの誘導体とは?

この2つの誘導体とは、「ジヒドロキサントフモール」と「テトラヒドロキサントフモール」というものです。
難しいので名前を覚える必要はありませんが、この2つの誘導体によって、体重増加を抑え、メタボの原因も改善できるかもしれないのです。

キサントフモールだけでも、ガン細胞の増殖を阻害できますが、肝臓や腸の微生物叢でこの2つの誘導体が加わることによって、肝ガンの細胞株と大腸ガンの細胞株を殺傷する能力が加わるのだそうです。
※参考:『International Journal of Molecular Sciences』2019年3月

キサントフモールは経口摂取、すなわち食品として口から摂取するのが望ましいのですが、ビールの場合、アルコール飲料なので、飲みすぎに注意して、程度にいただくと、ガン予防作用が働くとのことです。

キサントフモールは前述のように「ホップ」に含まれる成分なので、今後、サプリメントや健康食品として製品化が進むかもしれませんね。

さいごに

アメリカでの研究ですが、日本でも大腸ガンや肝臓ガンで亡くなる人は多いですよね。
大腸ガンは、男女総合で、ガンでの死因の1位となっています。(男女総合2位:胃ガン、3位:肺ガン)
男女別でみると、男性1位:胃ガン、2位:大腸ガン、3位:肺がんで、女性1位は乳がん、2位:大腸ガン、3位:胃ガンとなっています。
※国立がん研究センター調べ(2018年)

大腸ガンの中でも「結腸ガン」の死因が一番高いので、暴飲暴食は避け、食物繊維を多く含むものを取り入れておきましょう。