AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

肺癌リスク低下の食事療法に、ヨーグルトと食物繊維摂取が関連?米・研究

喫煙がやめられないパパママや、呼吸器や気管支が弱い人は、将来「肺癌(肺がん)」が心配ですよね。
肺がんの予防やリスク低下に、食事療法としてヨーグルトや食物繊維の摂取が有効的な関連を見せているようです。
アメリカの最新研究を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20191228122156j:plain

ヨーグルトと食物繊維の摂取、肺がんリスク低下と関連か?

アメリカのバンダービルト大学医療センターの研究によると、ヨーグルトと食物繊維の摂取は肺がんリスクの低下に関連することがわかってきました。

研究では、「アメリカ」「ヨーロッパ」「アジア」から約1,450万人の食事記録データが調査されています。
大規模な解析結果の詳細はどうなっていたのでしょうか?

解析調査の詳細は?

データの解析は、2017年11月から2019年2月の間に実施されています。
その中には、平均追跡期間約9年、男性約63万人(平均年齢58歳)、女性約82万人(平均年齢55歳)が含まれていました。
そして、この9年の追跡調査期間中に、約18,000人が肺がんと診断されています。

そこで、研究チームは、ヨーグルトと食物繊維の摂取と肺がんとの関連を調査したのです。

ヨーグルトと食物繊維は両方摂取した方がいい?

その結果、ヨーグルトと食物繊維の摂取は、両方一緒に摂った方が、有意に肺がんリスクを低下することもわかってきました。

一つずつ見ていきましょう。

  • 食物繊維の摂取が多かった人たちは、最も食物繊維の摂取が少なかった人たちよりも肺がんリスクが0.83低くなりました。
  • 同様にヨーグルトの場合は、0.81低くなりました。
  • ヨーグルトと食物繊維の摂取が最も多かった人たちは、ヨーグルトを食べず、食物繊維の摂取も低い人たちと比べて、肺がんリスクは30%も低下した。

ということです!

ヨーグルトと食物繊維摂取の推奨に貢献

この結果をふまえ、研究者たちは、

この研究結果は、『米国2015-2020年食事ガイドライン』の「食物繊維」と「ヨーグルト」摂取の推奨を支持する、強力なエビデンス(論文)となった。

と述べています。※参考:『JAMA腫瘍学』

さいごに

数年前から日本でも、乳酸菌と食物繊維を一緒に摂取する「シンバイオティクス」が話題となり、様々な製品や食事法が出回るようになりましたね。

ヨーグルトなどの乳酸菌摂取は、腸活用語で「プロバイオティクス」と言います。
一方の食物繊維などは、腸内で腸内菌のエサとなり「プレバイオティクス」と言います。
"ロ"と"レ"の一字違いですが、この2つの腸活の条件がそろうと「シンバイオティクス」となります。
今回ご紹介した研究も、「シンバイオティクス」により肺がんリスクが低下するというものでしたね。
肺がんが心配は方は、腸活など、他の健康作用も期待できるので、ヨーグルトと食物繊維を一緒に摂ってみましょう。