パン好きの人は全粒粉にすると太らない?アメリカ・研究
パパママの食生活において、パン好きの人も多いことでしょう。
白いフワフワの焼き立てパンは美味しいものですが、これを全粒粉のものやライ麦、スペルト小麦粉などにチェンジすると、太りにくくなるかもしれません!?
アメリカの最新研究を見てみましょう。
白パンを全粒粉にに変えるだけで健康指標が正常化?
アメリカのタフツ大学の研究によると、毎日少なくても3皿の全粒粉パンを摂取していた人たちは、1日半皿未満の人たちと比べて、腹囲や血圧、血糖値の上昇の幅が小さくなることがわかってきました。
18年間の追跡調査によると?
研究では『フラミンガム心臓研究子孫コホート』のデータを解析し、平均18年間の追跡調査を行いました。
調査内容は、全粒粉(全粒粉小麦粉・ライ麦・スペルト小麦など)及び、精製小麦(白く精製された一般の小麦粉)の摂取量と、健康転帰についてでした。
この追跡調査の対象となったのは、約3,000名の白人で、平均年齢は50歳でした。
全粒粉穀物の摂取が少ない人は太りやすい?
解析の結果、4年ごとの区切りで見ると、全粒粉穀物の摂取が少ない人たちは、腹囲が平均2.54cm以上、上昇していました。
一方で、全粒粉穀物の摂取が多い人は、0.5cmほどの上昇しか確認できなかったのです。
血糖値や血圧も上昇幅も
また、全粒粉穀物の摂取が少ない人たちは、血糖値や血圧の上昇も高かったとのこと。
パン食の多いアメリカでは、日常の糧であるパンを、全粒粉に変えるだけで、健康リスクが減り、肥満や生活習慣病の予防になることもわかりました。
食物繊維やミネラル摂取も大事!
この結果を踏まえ、研究者たちは、
全粒粉穀物の摂取が多いと、食物繊維や、マグネシウム、カリウム、抗酸化物質など、健康に有益な栄養成分が摂取するため、生活習慣病の予防になるのでしょう。
と述べています。
※参考:『栄養学雑誌』
さいごに
最近では、全粒粉穀物の摂取が健康に寄与することから、一般のスーパーでも全粒粉やライ麦のパンが購入できるようになりましたね。
普通の白パンよりは、やや高価ですが、ご自身や家族の健康のために、パン派の方は、小麦粉の種類にもこだわってみましょう。