AnnaBabyTokyo

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腸活に効く食事の質とは?

「腸活」という言葉がはやりだしてから数年がたちましたね。
そのため、「腸内細菌」や「腸内細菌叢」など、かつては専門家の間で交わされていた専門用語も、一般に使われるようになってきました。
そんな腸内細菌叢を良い環境にする「食事の質」も昨今の課題となっています。
腸活に効く食事の質とはどんなものなのでしょうか?
アメリカの最新研究からひも解いてみましょう。

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『健康的な食事指数』が高いと腸内が良い環境に

アメリカのベイラー医科大学の研究によると、アメリカで推奨されている『健康的な食事指数』(Healthy Eating Index (HEI))のスコアが高い人ほど、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が良い状態なのだそうです。
研究では、2013年から2017年の間に内視鏡検査を受けた34名の成人男性のデータが調査されました。
調査内容は大腸粘膜の細菌の種類と量が分析され、その結果、『健康的な食事指数』のスコアが高い人ほど、善玉菌の数が多いことがわかったのです。

『健康的な食事指数』が高い食事とは?

『健康的な食事指数』で推奨されている食事内容とは、アメリカの「食事ガイドライン」に挙げられている食事内容とほぼ同じで、野菜や全粒粉穀物を多く摂ることと、砂糖やアルコール、そして飽和脂肪酸の多い肉類や乳製品を避けることが「質の高い食事」とされています。
すなわち、『健康的な食事指数』のスコアが高い食事ということです。
肉や乳製品などの摂取が多いと飽和脂肪酸を多く摂ることになるので、腸内は悪玉菌が優位となり、便秘をはじめ、老廃物が体内に残って、肥満や高血圧、血流の悪さなどにつながっていきます。
一方の野菜や全粒粉穀物の摂取が多い食事内容だと、食物繊維などが善玉菌を増やし、そして善玉菌が悪玉菌を追いやって、排便と共に、体外へ排泄するお手伝いもしてくれるので、腸内細菌叢も良くなるのですね。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』2019年7月

さいごに

研究者たちは、様々な病気の原因は、遺伝や生まれつき、加齢などもありますが、食生活が起因することが、大多数を占めるので、「食事ガイドライン」を大いに活用して、食生活の改善を推奨したい、と述べています。
肉類やスイーツ、アルコール飲料は美味しい誘惑ではありますが、それらを摂るなら、野菜や全粒粉穀物もしっかり摂取して、腸活につなげたいですね。