例えスリムな人でも、いつもの食事から300kcal減らすように努力すると、糖尿病や心臓病などの生活習慣病予防となるそうです!?
アメリカの最新医療研究の詳細を見てみましょう。
1日300kcal減らすだけで健康体に？
「夏は食欲がない」と言う人が多いですよね。
そんな時に摂取しやすい食品は、アイスクリームや加糖飲料、ビール、かき氷、冷たい麺類などです。
実はこれらの食品は糖質が高く、意外と高カロリー！
夏太りの正体はこれらの食品が原因だとも考えられています。
こうした高カロリー食が続くと、心臓に負担がかかり、糖質過多で、将来の糖尿病リスクも高まってきます。
こうした食生活から、1～2品だけガマンすると約300kcal減らせることになります。
この1日300kcal減が、将来の心臓病や糖尿病の予防になることがアメリカのデューク大学の研究でわかってきました。
普通体形の人も毎日300kcal減を目標に！
デューク大学の研究では、BMI値が22.0～27.0までの21～50歳の成人、約200人を対象に調査を開始。
調査内容は、1日の総摂取カロリーから300kcal減らすという取り込みを参加者に実行してもらい、2年の歳月をかけて経過を観察したものです。
BMI値は25.0を過ぎると過体重となりますが、24.9までは普通体重ということになります。
まず、参加者全員にいつもの食事内容から1/4量をカットしてもらうよう指示を出しました。
そして半年ごとにカウンセリングを行い、2年間続けられました。
しかし、毎日きちんと1/4量（25％）をカットすることは難しく、参加者の2年間の食事量のカットは平均で11％、カロリーにすると平均300kcalカットすることに成功しました。
毎日300kcal減で脂肪が落ちるダイエットに!?
その結果、参加者の体重は、平均で7.5kg減っていることがわかりました。
そして減った体重を解析すると、71％が脂肪であったそうです！
毎日300kcal減で心臓病・糖尿病予防に!?
また、心臓病の参考値となる、総コレステロール値や血圧の数値も、有意に下がり、血糖値やメタボスコアも正常値に近付いたそうです！
これで糖尿病予防にもなることがわかったのですね。
※参考：『ランセット糖尿病&内分泌学』
さいごに
1日300kcal減だと、いつもの食事を少しずつ減らすか、何かお菓子やビール、果糖飲料などを1～2品減らすだけで実現できるので、ハードルは高くないでしょう。
毎日のこうした小さな努力の積み重ねで、将来の健康も守れるので、今、普通体重で安心（？）している人も、何か減らせるカロリーはないか、検討してみましょう。
