ついつい仕事や家事など、やるべきことを後回しにしてしまうことがありますよね?
ドイツの最新神経学研究で、こうした場合の脳のカラクリが分かってきました!
物事を先延ばしにする時、私たちの脳はどうなっているのでしょうか?
詳細を見てみましょう。
先延ばしにするクセはドーパミンの影響?
ドイツのルール大学とドレスデン工科大学の共同研究によると、脳内に神経伝達物質であるドーパミンの量が多いと、認知機能や、気を散らす確率が高くなり、物事を先延ばしにする傾向が出てくることがわかってきました。
これは、女性のホルモンの影響もあるので、男性よりも、女性の方に多く見られるそうです!?
ドーパミンが多いと脳はどうなる?
ドーパミンは悪い物ではなく、ヤル気UPや学習意欲などを起こすアドレナリンなどの前駆体となる物質です。
そのため、なくてはならないものなのですが、その量が多すぎてしまうと、注意力散漫となります。
研究では278名の男女の遺伝子型を検査し、アンケート用紙を用いて、各個人の行動習性も書いてもらいました。
その結果、行動習性の中でも、物事を先延ばしにしている人は、圧倒的に女性が多いことがわかったのです。
その女性たちの遺伝子型を検査すると、ドーパミンが多かったそうです。
ドーパミンが多すぎると集中力が欠く?
習性的に物事を先延ばしにする人の脳内は常にドーパミン量が高めの遺伝子を持つようですが、人は誰しも、集中力を欠く場面がありますよね。
そういう時は、だいたい「何かに気が散っている」時です。
そして「気が散る」ということは、その時の私たちの脳内はドーパミン量が多い、ということになるそうです。
ショックなことを知らされたり、病気や家族の心配事が増えたり、試験や引っ越し、お金のやりくり、などなど、人生には様々な悩み事がつきまといます。
こうした時、たいてい取り乱すのは女性のほうですよね。
男性は比較的、冷静に受け止め、淡々と日々を過ごせる人が多いことでしょう。
女性ホルモンがドーパミン量に関与?
女性の方が、取り乱す場面や、物事を先延ばしにするクセが多いのは、女性ホルモンの1つ「エストロゲン」がドーパミン生産に間接的に関わっているから、と考えられています。
※参考:『社会認知と愛情神経科学』2019年7月
さいごに
女性は月経周期で毎週のように体調が変わりますよね。
物事を先に延ばしにするクセは、自分の性格だと思うと、落ち込んでしまうかもしれませんが、女性特有のホルモンの関係で、ドーパミン量が多くなっているんだと思えば、やり過ごせるかもしれませんね。