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砂糖のとりすぎ、たった2日で腸内細菌に影響して腸炎の症状?カナダ・研究

いよいよ今年も大みそかを迎えましたね。
普段、食事のセーブをしている人も、年末年始はご馳走三昧。
おせち料理の他に、お年賀のお菓子や、ぜんざい(お汁粉)などのお砂糖たっぷりの食品を口にすることでしょう。
カナダの最新研究によると、砂糖のとりすぎは、たった2日続くだけで、腸内細菌に影響して、腸炎を引き起こすようです!?
この腸炎がお正月太りの原因かもしれませんね。
詳細を見てみましょう。

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砂糖のとりすぎ、2日続くだけで腸炎に?

カナダのアルバータ大学の研究によると、まだマウスを使った動物実験の段階ではありますが、砂糖のとりすぎが2日続くだけで、腸内細菌叢に影響して、便秘をはじめとする、腸炎を引き起こすことがわかってきました。

この腸炎は「炎症性腸疾患」となり、健康に大きな影響を与え、様々な病気を引き起こすようです。

2日だけ砂糖の多いエサを食べたマウスは?

研究では、マウスを2つのグループに分け、

  • 【A】栄養バランスの摂れたエサ
  • 【B】砂糖の多いエサ

上記のいずれかのエサが、与え続けられました。

その後、薬剤を使って、マウスに大腸炎を誘発させたところ、【B】グループのマウスたちは、大腸炎に対する感受性が高まってしまい、症状がより悪化しやすいことがわかってきたのです。
その間、わずか2日間!

砂糖のとりすぎは最短で腸内環境を悪くする?

食物繊維が多い食べ物は、腸内に棲んで、免疫応答に必要な「短鎖脂肪酸」の生成に役立ちます。
しかし、砂糖の多い食生活を送り、食物繊維の摂取量が減っていくと、免疫機能を欠陥させる「悪玉菌」にエサをやることになり、便秘や腸炎を引き起こすことになるのだそう!

研究では、砂糖をとりすぎたマウスの腸組織は、損傷が大きく、免疫反応にも欠陥があることもわかりました。

食物繊維の摂取を多くし善玉菌優位の腸内環境に!

しかし、砂糖のとりすぎによる腸炎は、食物繊維をしっかりととり、腸内で短鎖脂肪酸がせっせと作られるようになると、善玉菌が優位となり、便秘をはじめとする腸炎も和らいでいくそうです。

平日は砂糖をがまん!土日だけOK!といった食生活では?

研究者たちは、例えば、平日だけ砂糖の摂取を控えていても、土日に「自分へのご褒美」として、2日ほど砂糖をとりすぎた食生活を送ると、腸内細菌はあっという間に、悪玉菌優位となり、便秘などの腸炎を引き起こすそうです。

なので、平日だけ甘い物をセーブして、土日だけジャンクフードやスイーツ三昧!といった食生活を取り入れると、せっかくの平日のガマンも台無しになるということです。

砂糖のとりすぎは未来の認知力低下にも関与?

腸内細菌は、脳の神経にも影響することがわかっています。
そのため、腸内を悪玉菌優位にしてしまう、砂糖のとりすぎは未来の認知力低下や、パーキンソン病など、「神経性疾患」にも影響するかもしれないのです。

砂糖のとりすぎは、最初は便秘などの腸炎で済むかもしれません。
しかし、続けていると、認知力が低下するので、学習や記憶に影響が出てくるでしょう。
認知力の低下は、高齢者だけではありません。
特にお子さんの教育を神経に考えれている人は、お子さんに甘い砂糖がたっぷりと入ったお菓子を、おやつとして与えすぎないよう、パパママが注意してあげましょう。
※参考:『サイエンティフィックレポート

さいごに

年末年始は忘年会や新年会に加え、お歳暮やお年賀で、お菓子や酒類を多く摂りすぎる時期ですね。
お正月の1週間前にはクリスマスもあったので、砂糖のとりすぎになっている人が多いことでしょう。

砂糖を取りすぎた日は、野菜や雑穀、果物などで、食物繊維も多く摂っておくことをおすすめします。

本年は、『AnnaBaby』のご愛読、ありがとうございました。
2020年も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください!