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ヒトの腸内細菌叢は生後5年で決まる!? スウェーデン・研究

ヒトの腸内細菌叢は、わずか生後5歳で決定してしまうようです!?
幼少期の腸内細菌叢は、成人後にも影響してしまうので、この時期の食生活が重要となりそうですね。
スウェーデンの最新研究の詳細を見てみましょう。

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ヒトの腸内細菌叢は5歳までに決定する?

スウェーデンのヨーテボリ大学の研究によると、腸内のいくつかの最近は、小児期の後半に獲得される事実がわかってきました。
研究では、出生から5歳までを追跡した471名のスウェーデン国内の子供を対象に、腸内の微生物叢の調査を開始しました。
調査項目として、子供の微生物叢を、母親やスウェーデンの成人集団の微生物叢とも比較しました。

生後4ヶ月から1年で腸内細菌の最大の変化が!

調査の結果、人生で最初の微生物叢の組成が大きく変化するのは、生後4ヶ月~12ヶ月の間に発生するとのこと!
成人によく見られる腸内細菌は、子供たちが固形食と食べ始めた頃に出現する事実もわかってきました。

生後5年で微生物叢が豊富になり安定化!

追跡調査後にわかった事実としては、様々な微生物属は、4つの主要なコロニー形成の軌跡をたどることもわかってきました。
そして、生後5年間で、出生後の様々な時点で、微生物叢の種類が豊富に増して、安定化することもわかりました。

5歳児で成人レベルの腸内細菌叢になるわけでもない?

5歳児で、ほとんどの腸内細菌叢が安定化しますが、まだ成人レベルの細菌叢ほど豊富な種類は出そろっていない事実も判明しました。
やはり成人の腸内細菌叢と比較すると、豊富さや、いくつかの細菌属の種類が欠けていたとのこと。
一方で、成人にはなく、5歳児のほうが豊富な細菌属も存在したとのことです。
ですが、種類の豊富さからすると、成人のほうが圧倒的に腸内細菌の種類は多いようです。

腸内細菌叢の発達と時間枠はヒトの疾患発症と関連する?

この結果をふまえ、腸内細菌叢の発達と、どの時期に種類が増えるのか? といった時間枠は、ヒトの疾患の発症と関連するのではないか? と、研究者たちは推測しています。
これについては、近い将来、より大規模な研究が必要なようです。
※参考:『細胞:宿主と病原菌』

さいごに

健康的な腸活は、生後すぐに始まる! と言えそうですね。
母乳哺育から始まり、離乳食の時期も大切ですが、次の固形物を食べる段階で決まるようなので、乳児のパパママは、責任重大ですね。
5歳までの食生活が、お子さんの未来の健康的な腸内細菌叢を決めるので、くれぐれもジャンクフードやスナック菓子といった食品には気を付けたいですね。