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子供の好きな野菜はトウモロコシとブロッコリーだった!? アメリカ・研究

小さいお子さんに、野菜を十分に摂取させるのは、不可能だと考えているパパママも多いことでしょう。
しかし、アメリカの最新研究によると、お子さんのディッシュ・プレートに、彩りよく食べやすい形で野菜を盛ってあげると、興味を示し、摂取量が増えることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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子供に野菜を食べさせるのは難しい!?

アメリカのペンシルベニア州立大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
研究では、食事でトウモロコシとブロッコリーの量を60g~120gに倍増することで、子供たちが野菜の摂取量68%も多く食べる事実を発見しました。
しかし、バターと塩で野菜を味付けても、消費には影響しなかったそうです。

アメリカでの1日の子供の野菜推奨量は1.5皿

米国農務省が設定した『アメリカ人の食事ガイドライン』によると、子供に推奨される1日あたりの野菜摂取量は、約1.5皿ということです。
前項での野菜の摂取量を鑑みると、1日の野菜推奨量を12%上回ることになるそうです。
この戦略だと、子供たちに、野菜を食べさせるのに苦労している、親や保護者、教師にとっても役立つかもしれない、
と研究者たちは、語っています。

成長期の子供が野菜を食べることの重要性

成長期である子供たちに、多くの野菜を摂取させることは、とても重要です。
そして、彼らが興味を引く、好きな食べ物として提供するのことも大切です。
なぜなら、お皿の上の他の食べ物と競争しなければいけないからです。
親は、子供たちに、徐々に新しい種類の野菜をプラスして、子供達が楽しめる環境や、美味しく食べられる調理法や味付けを工夫し、野菜に慣れ親しんでもらわなければいけません。
そうすれば、子供の「野菜嫌い」とは縁遠くなるでしょう。
と述べています。

ほとんどの子供が推奨量以下の野菜摂取量

研究によると、アメリカでは、ほとんどの子供が、国が定めた野菜の推奨量を摂取していません。
これは、子供達が、野菜を好んでいないことも意味します。
サービング・サイズを増せば、食べる量が増えることはわかっています。
これは「ポーションサイズ効果」と呼ばれるもので、子供達は、他の食品と比べて野菜がたくさん盛られていると、野菜を食べる量を減らす傾向を指します。

子供はトウモロコシやブロッコリーが好き?

単に、野菜を多く盛っても、子供に嫌煙されるので、研究チームは、他の食品のポーションと、同量に保ちながら、なんとか野菜の量だけを増やせないものか、検討してみました。
実験として、野菜をバターと塩で味付けして、子供の好む味付けにしました。
しかし、これだけでは子供は野菜に興味を示しませんでした。
ですが、料理の付け合わせにトウモロコシとブロッコリーをプラスすると、ほとんどの子供達が、残さずに食べたのです!

身近な野菜とクセのない味が人気?

本研究では、3歳から5歳までの子供、67名を対象に、週に一回、以下の4パターンの食事を摂ってもらいました。
この実験は、4週間にわたって行われています。

  1. 通常サイズのトウモロコシとブロッコリー
  2. 通常サイズのバターと塩で味付けしたトウモロコシとブロッコリー
  3. 2倍サイズのトウモロコシとブロッコリー
  4. 2倍サイズのバターと塩で味付けしたトウモロコシとブロッコリー

これに加えて、毎食、野菜にはスティック野菜、ご飯、アップルソース、ミルクも一緒に提供されました。
食事の前後には、食物の重さを測り、消費量も測定されていました。

好きな野菜は味付けに凝らなくてもOK?

その結果、3番のトウモロコシとブロッコリーを倍量に盛った場合の消費量が、一番多いことを発見したのです。
子供達が好きなバターと塩で味付けする必要はなく、普通に蒸しただけのトウモロコシとブロッコリーで充分だったそうです。
子供たちに、3と4の違いを質問したところ、76%の子供達がどちらも同じように「これらの野菜が好きだ」と答えたそうです。

この結果を踏まえ、トウモロコシとブロッコリーは、子供たちに馴染みやすい野菜なので、珍しい野菜や、癖のある味の野菜は、いくら調理や味付けを工夫しても、食べないことがわかったようです。
※参考:『食欲』

さいごに

大人になると、自分が子供であった時の食の好みは忘れてしまうものですよね。
しかし、万人受けする野菜が判明しただけでも、子供の野菜の摂取量が増やせるので、嬉しいですね。
ブロッコリーはお弁当の付け合わせや、子供が好きなハンバーグなどの付け合わせに使われています。
また、トウモロコシはスープやスナック菓子でもお馴染みなので、野菜としてのトウモロコシでも、問題なく、子供たちに受け入れられたのでしょう。