パスタ好きの人は"食事の質"が高い?その特徴が解明!アメリカ・研究
日本でも人気食として定着しているパスタ。
アメリカのある研究によると、パスタ好きの人たちには共通の特徴があり、総じて"食事の質"が高いようです!?
詳細を見てみましょう。
パスタ好きの人は"食事の質"が高い?
アメリカのニュートリショナルストラテジーズ社の研究報告によると、パスタを食べることは、成人と子どもの両方において、質の高い食事と必要な栄養素の摂取に関連するとのこと!
特に、成人女性では、パスタを食べることで、「ウエストサイズ」「体重」「BMI」などの低下と関連が見れたそうです!
パスタ摂取と食事ガイドライン
研究では、アメリカの2~18歳の子どもと、19歳以上の成人を対象に、パスタの摂取量と、2015年度『食事ガイドライン』で定義されている「栄養素摂取不足」「食事の質」との関連が調査されました。
また、パスタを日常的に食べる人と、食べない人とを比較検討して、栄養調査や食事の質を調べました。
パスタの摂取は、小麦粉のみで作られ、卵を含んでいないものとし、すべての国産(アメリカ)と輸入パスタが対象となりました。麺については乾燥パスタ・生パスタ両方が対象です。
その結果、研究者たちは、パスタを食べる人は、パスタを食べない人と比較して、いくつかの重要な食事パターンを発見したとのこと!
パスタを食べる人の特徴とは?
- 全体的に食事の質が向上している
(米国農務省の健康な食事指数より) - 不足しがちな栄養素の摂取量が増加
- 成人では葉酸・鉄・マグネシウム・食物繊維
- こどもでは葉酸・鉄・マグネシウム・食物繊維・ビタミンE
- 以下の摂取量が減少
- 成人では飽和脂肪酸・添加糖
- こどもでは飽和脂肪酸・総脂肪量
- 総エネルギー量やナトリウム摂取量の差はなし
- 子どもや男性では、体重・ウエストサイズ・BMIの変化はなかったが、女性はそれらが減少傾向
といった結果がわかったそうです。
パスタ料理は栄養バランスを整えやすい?
この結果をふまえ、米国登録栄養士たちは、
パスタ料理は、様々な野菜や脂質の少ない肉や魚介類、豆類を加えて調理するため、優秀な栄養摂取源となっている。
パスタ料理一皿で、十分な栄養を摂れる食生活が構成可能だ。
と述べています。
また、
パスタをキャンバスに見立てて、
あなたや家族が好きな栄養・食物繊維たっぷりな食材を加えて調理し、思い出に残るおいしい食事を作り出してほしい。
とも述べています。
※参考:『栄養学の最前線』
パスタは健康食!
パスタというと、小麦粉主体で炭水化物なので、不健康食だと思っている人も多いことでしょう。
しかし、パスタの原料となるデュラムセモリナ小麦は、白く生成された小麦粉とは違い、中GI食品です。
また単品で食べることも少なく、何らかの具材を入れるため、栄養バランスも整えやすいのです。
こうしたパスタ料理を全くたべない人よりも、パスタ好きの人たちのほうが、格段に「食事の質」が高いので、様々なレパートリーでパスタ料理を楽しんでみましょう。
パスタを中心をした地中海食にはイタリア料理も含まれています。
それが何よりの証拠でもありますね。