AnnaBabyTokyo

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ビタミンDの摂取が足りないとコロナリスクが高まるのか? 米・研究

コロナに関しては、栄養の誤情報も問題になっていますね。
しかし、世界でもコロナ感染者数がトップのアメリカから、ビタミンDの不足とコロナ感染リスクの統計データが発表されました。
詳細を見てみましょう。

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ビタミンD欠乏はコロナに感染しやすい?

アメリカのシカゴ大学の統計データにより、ビタミンD欠乏症と新型コロナウイルス感染の関連が見られたとの研究報告が発表されました。
1年以内に、ビタミンD欠乏症が疑われ、治療を受けなかった患者は、十分なビタミンDレベルの患者に比べて、コロナの検査で陽性となる確率が約2倍にのぼったことがわかってきたのです。

アメリカ国民の半数がビタミンD不足?

アメリカでは世界でもトップに入るほど、コロナ感染者の数が多くなっています。
これは、国民の人数が多いことに加えて、米国民の約半数がビタミンD不足であることも関連しているのではないか? 推測されています。
シカゴ大学の研究チームでは、シカゴ大学病院でCPR検査を受けた患者のうち、1年以内にビタミンDレベルを測定した患者約500名を対象に調査を行いました。
その結果、前述のように、ビタミンDが十分なレベルであった患者と比較してコロナ陽性となる確率が2倍も高いことがわかったのです。

地域によるビタミンD不足が深刻?

国土が広いアメリカでは、人種や地域によって、ビタミンD欠乏症になる確率が高くなるそうです。
研究によると、人種ではアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系の人たちが、ビタミンD欠乏症になりやすいとのこと。
また、地域では、冬期に十分な日光を浴びるのが難しくなるシカゴ周辺の高緯度地域に住む人たちは、高確率でビタミンD欠乏症になるようです。

コロナ感染の予防のためにもビタミンD摂取を

研究者たちは、

ビタミンD欠乏症を治療することで、コロナ感染リスクが確実に減るというデータはまだありません。
しかし、こうして関連が見られることがわかったので、コロナの世界的な問題として、ビタミンD欠乏症の治療と、ビタミンD摂取は非常に重要だということ知ってほしい。

と述べています。
※参考:『JAMAネットワークオープン』

さいごに

新型コロナウイルスは、どこの国も研究機関も、はじめてケースなので、こうした統計データは貴重ですよね。
ビタミンDは日光にあたることで、皮膚から合成することができます。
また食品ではウナギや鮭、キノコ類などから摂取できます。
こうした情報は半信半疑だと感じる方も多いと思いますが、ビタミンDの摂取は、コロナ予防だけでなく、様々な健康効果に寄与するので、意識して補給しておきたいですね。