血中のビタミンD量が十分だと、もしコロナに感染したとしても、死亡するリスクが少ないことがわかってきました。
アメリカの統計データの詳細を見てみましょう。
血中のビタミンD量で死亡率が左右する?
アメリカのボストン大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
ビタミンDが十分で、その血中レベルが少なくとも30ng/mlを維持しているコロナ感染者は、意識障害、低酸素症、そして死亡を含む有害な臨床転帰が大幅に少なかったそうです。
統計データによると?
研究では、コロナで入院した235名の患者の血中ビタミンD濃度が測定されました。
その後、感染患者の臨床的重症度、意識障害、呼吸困難を伴う低酸素症、といった臨床転帰を追跡しました。
データを解析した結果、40歳以上の患者で、ビタミンDが十分であったのにも関わらず、死亡したのは9.7%でした。
一方、ビタミンDが30ng/ml未満の「ビタミンD不足」の死亡率は20%でした。
ビタミンDレベルを上げることで重症化を防げるか?
この結果をふまえ、研究者たちは、
ビタミンDの状態を改善しておくことで、もしコロナに感染しても、重症化を防ぐ上で有効かもしれない。
と述べています。
※参考:『プロスワン』
さいごに
ビタミンDは日光に当たることで、皮膚から合成されて、身体にビタミンDを取り込むことができます。
紫外線や日焼けが気になる人は、鮭やキノコ類を摂るといいでしょう。
特に「干しいたけ」に多く含まれます。
マスクや手洗い、うがい、と共に、ビタミンD濃度も適正量を保っておきたいですね。