AnnaBabyTokyo

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コーンシロップの使用で健康リスクが悪化? アメリカ・研究

アイスコーヒーやアイスティーに入れる液体状の甘味料に健康被害が報告されました。
「ガムシロップ」という名称で、日本でも多く利用されていますが、多くはコーンシロップが使用されています。
このコーンシロップが肝臓にダメージを与えるようです。
アメリカの研究内容を見てみましょう。

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コーンシロップの正体は「果糖」

アメリカのカリフォルニア大学デービス校の報告によると、コーンシロップの摂取は、果糖を単独で摂取するのと同じぐらい健康に被害を及ぼすとのこと。
コーンシロップは高濃度の「果糖」でできており、他の糖と組み合わせた場合にも、有害なリスクが出ることもわかってきました。

果糖は肝臓にダメージを?

果糖は単体だと、直接、血糖値を上げないので、良いものだと勘違いしている人も多いようです。
しかし、果糖は血糖値に関与しない代わりに、肝臓に到達するため、過剰に摂取すると、「脂肪肝」「心疾患」「痛風」のリスクを高めることになります。
肝臓では尿酸や中性脂肪を産生するからです。

果糖と一緒にブドウ糖を摂ると危険

果糖はコーンシロップのように、単体で摂ることもありますが、ほとんどの場合はブドウ糖と結合したショ糖(スクロース)の状態で摂ります。
果糖とブドウ糖が結合するので、二種類の糖、ということで「二糖類」と呼ばれることもあります。
研究者たちは、果糖とブドウ糖の組み合わせも大変有害で、心疾患リスクにおいては、果糖単独よりも健康に悪影響ということです。

ブドウ糖の単独摂取が一番安全?

では、ブドウ糖の単独摂取はどうなのでしょうか?
こと心疾患や糖尿病などの観点では、最も低リスクだということです。

その根拠は、研究班で行った実験です。
研究では、対象者に、果糖、ブドウ糖、コーンシロップを摂取してもらい、その後、血液を採取して心疾患や糖尿病のリスク因子が調査されました。
対象群として、アスパルテームを摂取した人たちも参加しています。

その結果、心疾患や糖尿病のリスクは、果糖が最も高リスクで、ブドウ糖が最も低リスクだということがわかったのです。
ただし、これらは単糖とした調査結果です。

本当に、最も危険であったのは、前述した果糖とブドウ糖が加わった時です。

高果糖シロップは注意!

コーンシロップは、果糖を多く含む甘味料でしたが、近年ではブドウ糖をプラスしているケースが多いようです。
そのため、多くのコーヒーショップや市販されている「ガムシロップ」などが、今のところ糖尿病リスク大の甘味料となるようです。
※参考:『代謝』

さいごに

糖尿病や心疾患は、高齢者の病気というイメージがありますが、加工食品やスイーツ&飲料産業の発展で、若年齢化しています。
一口に糖尿病といっても、小児糖尿病や、妊娠糖尿病など、子どもや女性を襲う糖尿病もあります。
アイスコーヒーやアイスティーをたしなむ場合は、「ガムシロップ」の使用に注意したいですね。