野菜や果物、全粒穀類などの摂取を増やし、低脂肪食を心がけると、乳がんによる死亡リスクが低下することがわかってきました。
アメリカの最新栄養研究を見てみましょう。
低脂肪食は乳がんをはじめ様々な病気を予防?
アメリカのフレッドハッチンソンがん研究センターなどの共同研究によると、揚げ物や肉類、乳製品、スイーツなど、油分を多く含む食品の摂取を控えると、女性の場合、閉経後に乳がんによる死亡をはじめ、心疾患などのリスクが有意に減る、と発表しました。
研究では、閉経後の女性約5万人のデータが解析されましたが、調査時の時点での平均脂肪エネルギー比率は32%以上もあったそうです。
調査期間中、対象者は、
- 【A】低脂肪食に改善したグループ
- 【B】通常の食生活
の2つに分けられました。
【A】のグループでは、野菜と果物を1日5皿、全粒穀類を6皿に増やし、その分、脂っこい食品を控えさせ、脂肪の総摂取量を、20%にまで減らすよう、指導されました。
そして20年の追跡調査の結果が、冒頭で述べた通りだったのです!
低脂肪食は血管を健康にする?
20年の追跡調査の結果詳細は、低脂肪食に改善していた場合、
- 乳がんの死亡リスクが15%から35%と大幅に減少
- 糖尿病の発症リスクも13%から25%に減少
- 高血圧や心血管疾患がなくても冠動脈性心疾患を発症するリスクは、15%から30%に減少
ということです。
※参考:『栄養学雑誌』2019年6月
低脂肪食とし、野菜や果物、全粒穀類の摂取を増やすだけで、これだけ病気や死亡リスクが減るとは驚きですよね。
さいごに
この研究は、20年の歳月をかけて、追跡調査が行われていますが、食生活の習慣とは、毎日のことなので、一定のルールを守ることで健康維持できることがわかりましたね。
脂っこい食品は、おいしいものが多いので、なかなか誘惑に勝てないと思いますが、女性の場合、ダイレクトに死につながる病にかかるようなので、働き世代のママも、早めに食生活の改善をこころがけておきましょう。