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肥満のママから生まれた子どもの将来は? 米・研究

妊娠中のママが過体重または肥満であった場合、お腹の赤ちゃんの腸内細菌に伝わり、将来、成長すると、肥満につながるリスクが高くようです。
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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肥満のママから生まれた子どもも将来肥満に?

アメリカのコロラド大学の研究では、マウスを使った実験で、普通体重または肥満の母マウスから生まれた、生後2週間の仔マウスを観察しました。
主な調査として、糞便試料を採取して、腸内細菌を調べたのです。

そしてその資料を、無菌マウスに投与して、その成長の経過も観察しました。

その結果、肥満の母マウスから生まれた仔マウスの腸内細菌は、肝臓や骨髄細胞の代謝異常、そして体内で炎症が起きやすいことがわかったのです。
体内で炎症を起こすと、エサの消化や代謝が悪く、肥満になりやすくなります。
また、肥満マウスから生まれた仔に西洋型の高脂肪食のエサを与えると、急激に体重増加が起こり、脂肪肝疾患を発病したそうです。

普通体重の母マウスから生まれた仔マウスの場合、西洋型の高脂肪食を与えても、急激に体重増加には至らなかったとのこと。

このことから、母親が妊娠時に肥満であった場合、母親から肥満の腸内細菌叢を受け継いでしまうことがわかったのです。
※参考:『ネイチャーコミュニケーション』2018年10月

小児肥満の予防に妊活中のママは肥満に気を付けよう

お子さんの小児肥満は、体質によるものもありますが、その体質が、妊娠中のママの肥満遺伝子を受け継いでいるとしたら、その子は障害に渡って、様々な病気に苦しむことになります。

また、肥満だけではなく、非アルコール性の肝疾患にもかかりやすくなる、というデータもあります。

妊娠中は、様々な栄養を赤ちゃんに届けてあげようと、過食になりがちですが、必要以上に体重が増えてしまわないよう、医師や管理栄養士の意見をしっかりと聞いて、食事対策を行いたいものですね。